奥様は海外添乗員〜メモリアル

魔の60分@カプリ島

          

長く続いていた天候不順もようやく終わってくれたのか?折りしも共和国記念日である今日、全国的に太陽が戻って来たイタリアです。そんな早朝ローマを後に向かった先はこの時季お約束のカプリ島。ナポリが近づくにしたがって青さを増す空を見上げて、正直なところすっかり有頂天になっていました。まさかこの後に想像を絶する悪夢がやって来るとは思いもしないで。島へ渡る船はシーズンともあって満席御礼状態。そんな船に乗り込んだとたん…船のクルーたちがおもむろにエチケット袋を配り始めたじゃないですか。って、それはつまりそれだけ船が揺れますよってこと。すでにこの海を渡って来たクルーだからこそのこの行為にひとり顔面蒼白。

    

まさかこの時季に?このお天気に?港ではほとんど風を感じなかったのに?この時点で覚悟を決めました。洞窟観光どころではないってこと。ナポリのベベレッロ港を出港して間もなく、覚悟していた以上に辛い時間が始まりました。今までないほどの揺れを例えれば遊園地のバイキング。幾度となく腰が浮くほどの揺れは海が荒れることの多い冬場であってもそうそう体験がありません。あちこちから飛び交う奇声に似た叫び声。そしてその後狭い船内は、思い出すのも辛い修羅場と化しました。通常45~50分ほどの道のりが荒波を受けて要した時間は1時間強。留守番隊に付き合って大波の中の沖釣りで鍛えられた私でさえ、ただ気力だけが頼り。

    

冬場であれば常に酔い止めを用意しているんですけどね。今回は完全に油断してました。いやぁ…辛かった辛かった。まあそれでも島に上陸してしまえばさっきまでの悪夢も嘘のように夏の様相を取り戻しているカプリ島。久しぶりにリフトで上ったアナカプリのモンテ・ソラーロからの眺めもパーフェクト。太陽があって青空があって、何よりこれだけの眺めを堪能できたことに感謝しなきゃ!とは思いながら、今回のことがちょっとトラウマになりそうなカプリ島への旅でした。そしてローマに戻って一息ついた今頃になって目がクルクル、頭がクラクラ…パソコンを前に船酔いしてる私です。ホント、「病は気から」とはよく言ったもんです(汗)。


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