奥様は海外添乗員〜メモリアル

世界の名画@マドリッド

    

数日前のゲリラ豪雨による新幹線AVEの運行障害の影響が心配されたものの、セビ-リャ発マドリッド行きの列車はぴったり定刻通りコルドバ駅に滑り込んで来た。よかったぁ~、さすがAVE!どことは言わないまでも近隣諸国のなんともアテにならない列車に比べたらやっぱり心強い旅行者の味方だ(笑)。

そんなこんなで予定通り到着したスペインの首都マドリッド。ここもアンダルシアに負けず劣らず太陽がサンサン。それでもこの街での観光のほとんどが太陽が遮られエアコンの効いた美術館内であることはまだ幸いか。世界でも3本の指に入るプラド美術館をはじめ、この街にはたくさんのスペインの至宝を収めた美術館や博物館が存在する。イスラム支配時代の影響を色濃く残すアンダルシアの魅力とは全く異なる、中世から近代に渡ってスペインのたどった歴史を垣間見ることのできるそれら美術館は別の意味でとっても興味深い。

中でも宮殿画家として活躍したゴヤやベラスケスのなんとも鋭い視線で描いた作品から見て取れる庶民には知り得なかった王家の裏側。さらに近代スペインの歩んできた内戦時代の悲劇を描いたピカソの怒りに満ちた傑作。これほどまでに当時の歴史を語ってくれる絵画たちが他にあろうか。単に教科書でも見たことのある【有名な絵】を眺めるのではなく、それら名画が後世にまで伝えてくれている歴史も見て帰ってね。この国が生んだ巨匠と呼ばれる芸術家たちがずっと身近で人間くさく感じられたら、スペインって国をもっともっと好きになれると思うから。

写真:内戦時の無差別攻撃への怒りを描いたピカソの傑作【ゲルニカ】は必見(ソフィア王妃芸術センター)



みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。

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