ロワール河沿いに点在する90近い古城の中でもとりわけ人気の高いシュノンソー城。規模的に大きな城は他にも数々あれど、その美しい姿とこの城の歴史的な背景とが人を引き付けるのか。こんなシーズンだというのに、朝早くからたくさんの観光客がやって来る。
確かにこの小さな城の歴史をたどるのはとっても興味深いもの。それは何よりこの城の城主だった人々の人間模様によるところが大きい。貴族の肩書を持たずしてフランスに嫁ぎ、ある意味波瀾万丈な丗を生きたアンリ二世の本妻カトリーヌ・ド・メディシスの影を映すこの城にはいつだって感慨深いものを感じてしまう。それは私の大好きなイタリアはトスカーナ出身のカトリーヌをひいき目に見てしまうためかも知れないけれど?
まぁ、歴史の見方やとらえ方は人によって様々。こんな自然がたっぷり残る静かな古城で数百年も前の出来事の真意を解いたり、何が正しいのかと結論付ける意味はないようにも思えるし。穏やかに流れるロワールをまたいで建つシュノンソー城を眺めながら、計り知れない中世のロマンに浸る、それだけで充分旅は楽しいものになる。
← ヨーロッパを旅するときは少しだけでも歴史を勉強していくと10倍は楽しめるんですよ。綺麗なお城。で終わってもいいんだけどね。
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