贅沢病

この頃とても贅沢になった

たくさん買い物をするとか

良いものを食べるとか

そういうことではなくて

大好きな事や人たちに囲まれ

そのことが当たり前になってしまった

悲しみや辛さが心のひだの

奥まで染み渡っていた日々もあった

人を羨み

涙を流す時もあった

何が特別に変化があった訳はなくて

単に

年を重ねて

諦めたり

自分で出来る事を少し頑張ったり

そんな事を繰り返し

気分の良い日　悪い日を

波のように繰り返しながら

気が付けば

好きな人たちと出会っていたことに

まんざらでもない日々であるということに

目が向くようになった

幸せだなと思う

そして今

それにも慣れて来た私は

もっと欲しい

そんな欲望オバケが

チラチラ顔を出し始めた

もう十分なはず

何度も感謝してきたのに

足りない気持ちが出てくる

それをエネルギーにして

また上に前にと進むのは

もうやめよう

贅沢病な私を早く克服しなきゃ