図書館、行く?

本の紹介~大岡昇平

大磯にゆかりのある作家 大岡昇平の展示が始まります。
2020年10月3日(土)~11月29日(日)
神奈川近代文学館 特別展「大岡昇平の世界展」
詳しくは神奈川近代文学館のウェブサイトをご覧ください。


大岡昇平は昭和28年から44年まで大磯の東町に住んでいました。

大岡昇平 新潮日本文学アルバム 新潮社 1995年
豊富な写真・図版で、年代ごとに生涯を追っているので
とてもわかりやすい。
略年譜、主要参考文献、主要著作目録がまとめられている。
大磯の自宅での写真も多く掲載されている。

作家の日記
大磯在住期間の昭和32(1957)年11月から昭和33(1958)年4月までの日録。

新潮社(1958年)
筑摩書房 大岡昇平全集 14巻 所収
中央公論社 大岡昇平全集 11巻 所収


筑摩書房 大岡昇平全集14 評論Ⅰ 所収
 海辺の若者たち
  大磯海岸のバンガローについて
 噛みつき帳 お暑いです
  大磯海岸のバンガローについて
 交友録Ⅰ 
   福田恆存 
   獅子文六 
   獅子文六とダンテ


筑摩書房 大岡昇平全集15 評論Ⅱ 所収
  列車の役
   大磯海岸の様子
  死んだ子の年をかぞえる
   大磯から中央林間への道路事情
  あすへの話題 
    相模川のじゃり
    夏の終わり

  交友録Ⅱ
   隣人・福田恆存

  身辺随時Ⅰ
   書斎の憂鬱
   ヤガラの味
   海辺の住まい
   先立つものがね
   大磯奇談
   芝生と犬と
   カミナリ息子顛末記
   大磯住まい
   ひがみ高原
   犬来たる

 
   

成城だより
 文芸春秋社刊(1~3)
 講談社文芸文庫(上下)
 筑摩書房 大岡昇平全集 22巻 所収
 中公文庫(2019年)(1~3)

①1979年11月~1980年10月
②1982年1月~12月
③1985年1月~12月
に書かれたもの。
成城で書かれたものだが、大磯の記述もある。
 1979年 5月11日  大磯から持ってきた藤のこと
 1982年 1月12日  大磯在住のころ
 1985年 7月 8日  濱谷浩夫人の弔問で大磯を訪れた
 1985年10月15日 大磯から成城に越してきて満16年

中公文庫の1巻には、「作家の日記」を併録。

藤沢、横浜、鵠沼、相模原・・・など、神奈川県内の地名が登場する小説も多いです。
湘南電車や湘南もよく登場し、この辺りが舞台であることがわかります。
大磯が出てくるものは

夕照(筑摩書房 大岡昇平全集 5 所収)
雲の肖像(筑摩書房 大岡昇平全集 7 所収)
午後の誘惑(筑摩書房 大岡昇平全集 7 所収)
微光(筑摩書房 大岡昇平全集 12 所収)



大磯町立図書館2階の町の資料室には
「大岡文庫」があります。
大岡昇平さんの死後、蔵書を譲り受けたものです。
(『図書館年報平成元年度』
  「この1年をふりかえって」中
  「12.1(金) 故大岡昇平氏宅へ寄贈書を受領に行く 教育長、館長、遠藤」
   との記載あります)




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