悪性神経膠腫(グリオーマ)と闘う女。

28歳の誕生日に発症。

膠芽腫

右後頭葉

日々のあれこれ・たまに病気のこと

退院しました

2015-06-23 21:15:57 | 入院1
2015年 6月 23日

無事に退院することができました。


約3ヶ月…
沢山の人達に出会い、
いろんな話をしました。


こんなに入院が長くなると思っていなかったから、
それぞれ思い出も多くって。

看護師さんや先生たちの役に少しでも立てたらいいな、という思いで入院してました。


そして今日、わたしがすごく元気をもらっていた看護師さんが、退院前に部屋に来てくれました。

ここからは看護師さんのお話しです。


看護師さんのお子さんは中学1年生。
昨日学校から連絡があり、お子さんが学校に来てません、家にもいません、とのこと。
慌てて帰った看護師さん。
お子さんは学校が嫌で、行きたくない…ということで、家にひっそり隠れていたそうです。
聞くところによると、部活が嫌だったみたいです。

思春期で反抗期が始まる頃ですね。
世間ではこどもの事件や自殺が多いです。
看護師さんは、家に帰りながらとっても不安だったそうです。でも家にいたわが子を見て安心。心からほっとしたそうです。

そして昨日は、お子さんと色々お話ししたそうです。
今日の朝は、お母さん仕事休もうか?と言ったら、お母さんが休んだら、周りの人に迷惑かけるけん、学校行く。と言って、お子さんは学校に行ったそうでそす。
土曜日も仕事のレポートに追われて、なかなか子どもと向き合う時間を作れなかったから、反省してる…と話してくれた看護師さん。
そして最後私に、
"本当・・無事で、居てくれてよかった"
と涙目で話してくれました。

実はわたし、2日前に母親から同じことを言われました。

"あんたが死なずに、居てくれてよかった"
そう言ってくれた母は、わたしが病気になって初めて泣きました。

それを、看護師さんに言いました。

2日前わたしは母に、同じことを言われました。
だから、看護師さんのその気持ちすごくわかります。

と言ったときには、ふたりして泣いていました。

"ひとりの人間を育てるって大変ですね"
と言った看護師さんの言葉が私の心に残りました。

いつも笑顔の看護師さん。わたしの10歳上。
わたしはこの看護師さんに沢山元気をもらっていたし、
わたしもこんな人になりたいって心から思っていました。
そんな看護師さんの、人には見せない顔を見ることが出来て、少し安心しました。
看護師さんも、ひとりの人間ですもんね。

そして看護師さんは、わたし(orange)に会えてよかった、看護師みんな癒やされてました。と言ってくださって、とても嬉しかったです。

社交辞令でもいい、少しでも誰かの役に立てたなら、わたしはすごく嬉しいです。

3ヶ月って長いなーと思うけど、わたしはあっとゆぅまでした。

検査→手術→治療と、
決して楽ではない入院生活でしたが、得たものが多かった。

今までの自分がほんとちっぽけに思う。
その時はその時で、それなりに一生懸命だっただろうけど、いまのわたしからしたらまだまだだなぁと。

人の優しさに泣きまくった3ヶ月。
絶対ムダじゃない生活。
時間かかっても、恩返しします。

支えてくださった方々、本当にありがとうございました。
まだまだ終わりはありませんが、前向きに治療に励みます。

これからも、よろしくお願いします。




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