２回目の手術直後&翌日のこと

こんにちは。今回は手術直後の出来事と翌日の９月６日のことを書きます。




手術後、仰向けに寝ているわたしのほっぺを誰かにペチペチ叩かれながら、「orangeさーん」と声をかけられたことで、わたしは目が覚めました。

まだ意識が朦朧としていたと思います。気が付くとＳＩＣＵにいて、ベッドの右側に母と夫がいました。

そして主治医がホルマリン漬けの腫瘍が入った小ビンを、右目あたりで、「orangeさん、見えますか？」と言って手術で摘出した腫瘍を見せてくれました。

その後、２回吐き、いっとき寝て、目が覚めると、胸の痛みに気が付きました。そこで"あーそうやったー！前回はノドの痛みが気になってたけど、胸も痛かったんやん！"と思い出しました。
ちょどそのとき、ベッドの近くに看護師さんがいたので、いま何時か尋ねると「２１：３０です。」と教えてもらいました。
そして、胸の痛みが気になって眠れそうにないことを伝えると、痛み止めと眠たくなる薬を使ってもらえました。

ですが・・。カーテンで見えませんが左側の患者さんが一晩中ずっとタンの吸引をしていて、気になって眠れませんでした。

眠れんなぁ･･と思っていると部屋の電気が消えたので、消灯時間（２２時）になったんだなと分かりましたが、それからも左側の人が気になって全然眠れませんでした。

夜中に２回吐きました。
すると看護師さんに「鼻から胃の中のものを吸い上げましょうか？」と言われ、意味がわかりませんでしたが、お願いして吸い上げてもらいました。

このとき、わたしの鼻の穴から胃まで細い管が入っていたのです。

前回の手術のときは、この処置はされていなかったので、今回が初体験でした。


前回わたしの手術は急遽決まったため、ＳＩＣＵの空きがなかったようで、術後はすぐに病室に運ばれて病室で過ごしました。

初めての手術だったし、痛さと気持ち悪さとで、ひたすら吐いて夜を過ごしましたが、今回は鼻から管を入れてもらっていたおかげで、何度も吐いてキツイ思いをすることなく済んでありがたかったです。

ですが、鼻が痛く、鼻水と淡が喉にたまっているらしく、喉が気持ち悪かったです。


吸引してもらった後は吐き気がおさまるのと同時に、今度は空腹を感じるようになりました。


部屋は真っ暗でいま何時か分からんし、体がガチガチで痛いし、夜が長く感じました。

なんだかんだ少しは寝れたと思います。気が付いたら部屋の電気が付いていたので、起床時間（６時）は過ぎたと分かりましたが、これからどうしたらいいのかわからず、誰か教えてーと少し悲しかったです。

そしたら、病棟の担当医が様子を見に来てくれました。それから少しして、主治医が来てくれて、「９時すぎにＣＴを撮ったら、そのまま病室に行きましょう」と言われました。このとき７時半でした。

あと２時間近くあるのか･･･早く時間よ経ってくれ！と強く願いました。

このときのわたしはお腹が空いていたので、それもあり、早く病室に行きたい気持ちでいっぱいでした。

空腹を紛らわそうとギュッと目を瞑って時間が過ぎるのを待っていると寝ていたようで、「ＣＴ撮りに行きますよ」と言われ、ベッドに寝たままＳＩＣＵを出ていきました。


ＣＴ検査のとき、検査台に体を移され、検査ができるように体をモジモジ動かして調節していると、頭に衝撃的な痛みが走りビックリしました。

なぜビックリしたかというと、痛みを感じたのは開頭した部分ではなく、後頭部だったからです。
検査台の頭置きに頭を乗せたら後頭部がズキズキチリチリと痛んで、検査が終わる５分も我慢できそうにない。。
体をまっすぐにし、頑張って後頭部までしっかり頭をつけようとするけど、後頭部の痛いところに頭の重みが乗って痛すぎて、半泣きでした。

こんな辛いＣＴ検査は初めてでした。


後で主治医に報告すると、痛みの原因が分かりました。

術中に頭を固定する器具をを３カ所付けたそうで、そのうちの１カ所が後頭部だったようです。

傷としてはすっごく小さいらしいですが、小さい傷でこんなに痛いのかよ。と少しイラッとしたのが正直な感想です。


ＣＴ後、病室に着いた頃にはお腹がペコペコでたまりませんでした。
点滴や心電図とか色々繋がれていたので動けないし、病室に来てもどうすることも出来ないのでなんだか心細くなり、寝て待つことにしました。

すると、廊下から聞き覚えのある声が。

どこにいるか分からないけれど、リハビリの先生の声が聞こえてきました。

その声にすこし安心し、様子を伺っていると、どうやら患者さんのリハビリ中みたい。でも、もうすぐ終わるみたいだと分かり、そのまま息をひそめてわたしは待ちました。
そして、患者さんと別れたかなと思うタイミングでリハビリの先生の名前をベッドに寝た状態で４回ほど呼びました。
すると、気が付いて病室に来てくれました。
いま病室に来たばかりで、どうしたらいいかわかんないと言うと、「リハビリする?!」という話になり、リハビリの先生が担当医に許可をとってくれて、昼ごはんのあとにリハビリをすることになりました。

これが１０時頃の出来事で、１１時頃になって、水分を飲む練習もふまえて、痛み止め（錠剤）を飲みました。


朝目が覚めてからこれまでの間に吐き気もなかったので、もう大丈夫だろうと思い、看護師さんにお願いして、鼻の管を抜いてもらいました。

管は胃まであるので結構長く、思ったより細くて、へぇ～と思いました。
抜いてもらうときは鼻に水がはいったようなツーンとした痛みがありましたが、ＣＴ時の後頭部の痛みに比べるとなんてことないものでした。


そして、待ちに待った昼ごはんはおかゆです。
おかゆがあまり好きではないのですが、そんなこと言ってられないくらいお腹がすいていたので、ペロリといただきました。

気が付くと胸の痛みも消えていました。

昼ごはんを食べ終わってから、術後～これまでのことを思い出しながら、こうして日記に残しました。
いまはそれを元にブログに残しています。


夕方母が様子を見に来てくれました。

それと同じタイミングでリハビリの先生が登場。

点滴や心電図などもろもろと一緒に車いすを押してもらい病棟を徘徊しました。

前回と比べるととても元気だったので、トイレももう行けそうだと思い、夕食のあと、おしっこの管を抜いてもらいました。


術後翌日の夜には自分ひとりで歩いてトイレに行けるほど回復しました。

夜はくしゃみが３回出て、くしゃみが出る度に頭に響いて辛かったけど、しっかり眠れたようです。
気が付くと７日の朝でした。



７日のことはまた次回。