15日は11時に診察を受け、その後入院手続きを得て
お部屋に案内されました。
2本のホットタオルで、体を拭いてからパジャマに着替えるように
指示がありました。
今飲んでいる、お薬に関して
すべてチェックするので、全部出してくださいと看護婦さんからの
要請で渡しました。
明日の手術に備えて、血が固まりやすい薬など、
飲んでいい薬と良くない薬を把握するためでした。
ここ数年、母は高血圧で薬を出してもらっていたのですが
それも、決まった時間などにちゃんと飲んでいない事もあり
なかなか、下がっていなかったようで
今回も測ってみたらなんと、上が170以上もありました。
流石に、看護婦さんも焦ったようで
「薬飲んでいて、こんなに高いのはおかしいですね?
ちゃんと飲んでますか?」
母「今日は、入院で朝から忙しかったから飲み忘れてました」
「今すぐ飲んでください」
ということで、すぐ飲んでいました。
少したってから、また血圧を測りにきましたが
なかなか下がらず・・・。
血圧は、ストレスでも高くなるので
明日からの手術の緊張もあり、かなりのストレス状態であった
のかもしれません。
その日は午後21時までに食事を済ませ(ある意味、何食べても良いようで)、
水は24時まで飲んで良いが、それ以降は何も口にしないようにという
指示でした。
夜の19時に、明日の手術について医師からの説明があるので
再度来てくださいと言われ、一度病院を出ました。
母から夕方に連絡があり、病院側の都合により先生の説明は
明日になったから、明朝8時に来てとのことでした。
翌8時、母と私たち家族で先生の説明を聞きに行きました。
レントゲンを見せてもらいながら
ここで、初めて母の腰の様子、病名(?)の説明を受けました。
「腰部脊柱管狭窄症」
加齢による脊椎骨の変形により、腰部での神経の通り道 である脊柱管が狭くなり、脊柱管の中を通る、足へ向かう神経を圧迫することによって 起こる病気。 症状. 腰痛や、下肢のしびれ、坐骨神経痛様の痛みなどの症状がある。
手術の内容は
腰椎は5つの骨で形成されますが
レントゲンで見る限り、骨と骨の間隔が狭まって見えている2つ
の腰椎を取り出して、圧迫している神経とのバランスで
骨を削り、必要であれば
腰を安定させる為にボルトを2~3対入れる
との説明でした。
このボルトは、チタンで出来ていて
とても軽いと、サンプルのようなものを手渡してくれました。
私は、体の中に異物が入る事にとても抵抗があり
「ボルトを入れる事のデメリットを教えてください」
と尋ねました。
うまく、ボルトが定着してしまえば
生活に関して、ボルトでデメリットというのは、ほぼないが
人によっては、うまく定着せずに、
ボルトが体の外に出てきてしまう事がある・・・
その場合は、体に合わないという事で
ボルトを取る再手術が必要になる・・・と。
ボルトを入れるかどうかは、手術をして
実際の骨の状況や骨密度などの状態を見てからの判断によるとの
事でした。
「今現在の実情として、母と同じ手術をする人で、何割くらいの人が
ボルトを入れてるのでしょうか?」
それは、大体7割位は入れているんではないかと、
今現在は主流となっているとの事でした・・・。
私たち、家族の希望として
もし、ボルトを入れるかどうか判断に迷う状況だった場合は
入れない方向でお願いします・・・と医師に伝えました。
30代半ばに見える、若い医師は
「そうですね・・・なるべく異物は体に入れたくないですよね...」
と宙を仰ぐようにつぶやいていました。
その他、手術の危険性について・・・
全身麻酔になるので、場合によってはまれに死の危険性があること・・・
その為に、術中は、必ずご家族は指定の場所に居てくださいとのことでした。
術後の危険性について・・・
下肢の血の巡りが悪くなり、血栓ができやすくなるため
それが心臓に詰まると危険なので、術前よりかなりサポート力の効いている
下肢専用のサポートストッキングを履き続ける事・・・
手術は、かなり出血もあり、予め採血していた自分の血では間に合わない場合は
日赤からの輸血を受けることがあり、
そして、あらゆる感染症のリスクがあり、肺炎などの合併症を
引き起こす場合もあること・・・
心筋梗塞や脳梗塞などもかかりやすくなるので
注意をすること・・・
手術時間の予定としては
手術準備、麻酔などの準備に1時間位、実際の手術で2時間半~3時間
ですので、実際には5時間くらいとみておいてください
と。
色々な説明を受けて
これは結構大がかりな手術であるのだという認識をしました。
足に血栓ができやすい事と、足のしびれやむくみに
少しでも緩和になってほしいと思い
「私は、アロマセラピストなのですが
術後、母の下肢にアロママッサージをしてもいいですか?」
と先生に聞くと
「いいですよ。。。」と。
「それは、いつから開始したらいいですか?」
「手術の翌日から大丈夫でしょう」
との事でした。
それから、手術の同意書などにサインをして
約1時間が経ち、一度病室に戻ると
看護婦さんがやってきて、手術用の寝巻と、T字帯(ふんどしのような下着)、
そして、下肢のサポーターを付けるように指示がありました。
時間が押していることもあってか、今日の看護婦さんは
とてもバタバタとしていて、ストレスフルな人・・・。
母にサポーターソックスを履かしてあげるのにも、何か
イライラしていて、母が自分でもはこうとする行為に対して
「あ、手を出さないで!」って感じでピシャっとされていました・・・。
もう一度血圧を測ったら、また170位あって・・・
あまりの高さに看護婦さんも焦っていたようです・・・
きっと、手術前に怖い思いをしていた母に対して
看護婦さんの苛立ちに、母が反応してしまったんだと思いました・・・
何も言わずに、母が天井の方を見ながら
ちょっと涙ぐんでいるように見えました・・・
あ、怖いんだな・・・きっと緊張しているんだな・・・
リラックスさせてあげなきゃ・・・と
入院時に「眠れない時には、このラベンダーをかいでね」
「お水には、レモンを入れてね」と置いて行った精油の
香りをかがせなきゃと思い
ラベンダーのボトルを空けて、鼻に近づけて
「ゆっくり深呼吸して・・・」とかがせてあげました。
ラベンダーも、レモンも血圧を下げさせる効果があるオイルです
そこに、また看護婦さんがやってきて
もう一度血圧を測りました・・・
やっと158にまで下がりました
ラベンダーが効いてくれたのかもしれません
すぐに移動用のベットが運ばれ、手術室まで移動。
あっという間に、手術室まで入ってしまい
何も言葉をかける事ができませんでした
③に続く・・・