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香りでココロとカラダに栄養を

母の入院と看護~2週間の一時帰国日記~その③

2013年08月30日 18時07分57秒 | 日記

 

朝9時に、母が手術室に運ばれ

何も会話することなく、医師から

「お名前をおしゃってください」と返答している中、

手術室の扉が閉まっていきました。

 

手術中は、1階下のナースステーション前の待合ロビーで

必ず家族は待機していていないとならないとの事でした。

 

説明を受けた後は、私以外の家族は皆帰ってしまって

私一人が手術が終わるのを待つ形となりました。

 

こんな時は、余計な心配などしないで

手術が無事に済むことを信じて

今やっておきたいことを優先してやろうと思っていました。

 

母が持ってきていた、本で

タイトルは忘れましたが、東京の聖路加病院で90歳を超える

医師が書いた著書を斜め読みしてみました。

 

その医師は、ご高齢であるにもかかわらず

朝8時には病院に出向いて、ミーティング、診察と忙しく

午前中の仕事をこなし、お昼には打合せをしながら

昼食代わりにミルクとクッキー数枚のみで食事をすませます。

(この先生は粗食の勧めをされております)

 

そして、午後もまた目まぐるしく仕事をこなされ、

それは夜20時頃まで続きます。

 

患者さんの声を聴く事が一番の治療法だという信念を

もとに、会話をすることをとても大事にされています。

病気の説明をするだけではなく、ただただ、患者さんがお困りの問題(愚痴でさえも) 

何でも話を聞いてあげる環境を作ってあげる事が

患者さんのストレスを癒し、病気に打ち勝つ力と勇気を与える事に

つながるようなお話をされていました。

 

こんなステキに頑張るお医者様がいらっしゃるんだな。。。と

感銘を受けました。

 

朝早起きだったので、眠気と闘いながら読書していましたが

そろそろお仕事も片づけておかないと・・・と

自分へのプレッシャーを与えて、そろそろとPCを取り出し

ナースステーション前の待合ロビーで

8月下旬から新たに始まる「アロマクラス・上級者コース」の

テキストを打ち始めました。

 

こんな風に自分を追い込まないと、中々テキストもはかどらないので

手術待ちのこの時間は、丁度良い機会だったかもしれないとも

思えました。

 

母への余計な心配はしないと、自分に誓って

時間が進んでいくうちに

11時過ぎには、なんだか小腹が空いてきました・・・。

「腹が空いては、戦が出来ぬ・・・」とばかりに

やむを得ず外出する場合は、必ずナースセンターに声かけてくださいと

言われていたので

「母が、今手術中で待っているのですが

お腹が空いたので、ちょっと目の前の所でパンを買ってきたいんですけど」

と伝えたら、「そうですか、ハイハイ。」という感じで、あっさりした返事。

 

その直後、先ほどのストレスフルな担当看護婦さんが

通りすがりにそのやり取りを聞いていたらしく

「え?ちょっと待ってください!どちらに行かれるんですか?」

「え?パンを買いに~?」

と、手術中にパンを買いに行くなんて信じられないといった顔で・・・

まるで、私が悪者のように・・・(そう感じました)

言われ、

「あ、すぐなんで・・・。5分で戻ります。

冷房も寒いので、ちょっと温まる飲み物買いたいし・・・」

と思わず言い訳をして・・・。

 

何かあった時の為に携帯番号を残してくださいとの事で

外出許可を頂きました・・・。

 

 手術終了予定時間は14時なんだから、ランチ食べちゃ

いけないとでもいうんだろーか・・・。

それとも、普通は身内が大手術をしている時は

お腹なんて空かないものなのだろーか・・・。

 

でも、我慢するものでもないし、ま、いっか!

ここのパン屋さんは、とってもおいしいから

ちゃんと頂いておきましょ~と2つ頂きました^^。

 

また、テキスト作りを始めて

でも、PCを使い続けるのも、肩が凝ってくるので

休み休み・・・そして予定の14時が過ぎました。

 

それから30分経っても、何も言われず・・・

遅いなあ~と何度も何度も時計を見返して

仕事もはかどらなくなってきました。

 

15時になって、私が背伸びをしたり、腕を回したり

軽く運動をしていると

担当看護婦さんが気づいてくれて、

「先ほど、14時頃だったと思いますが、

あと1時間位かかると先生がおっしゃられてましたので

もう少しお待ちください」と。

 

「何か、大変な事になっているという事じゃありませんよね?」

と一応尋ねてみると

「それでしたら、とっくにご家族の方に何かお伝えしに来ていますから

大丈夫です」と。

 

そして15時30分頃だったか、

担当医の先生が、レントゲンを持って手術結果を説明しに

来られました。

 

「結果的に、骨が固くなってしまっていて

取り出さなといけない骨が5つとなり

ボルトも5対、10本入りました」・・・と。

 

「 なので、ちょっと時間がかかってしまいましたが・・・

レントゲンで見ると、この通りです。」

 

しっかり、10本のボルトの影。

そっか~、入れざるを得なかったのだ~と

致し方ない気持ちに・・・。

リハビリも長引きそうだな~。

 

「まだ、麻酔が覚めませんので

あと30分位して、覚めたらお部屋に戻れますので」

 

この間に、妹などに連絡を取り

手術が長引いたけど、無事に終わった事、

ボルトが10本入った事、

16時過ぎに部屋に戻れそうだという事を伝えました。

 

そして、また30分の時間が経過した頃、担当医が

「麻酔が覚めましたので、お部屋に戻られます。

でも、まだ意識ははっきりしてませんので

戻るには、少しまたお時間がかかります。

ちょっと薬のせいで、吐き気があるので

吐いてしまう事がありますが、それは後程お薬を出しますので」

という説明があり、すぐに担架で母が移動されてきました。

 

呼吸器をつけ、苦しそうな横顔・・・。

 

部屋に入ると、点滴やら輸血などの準備があるので

少し外でお待ちくださいとの事でした。

 

④に続く・・・

 


母の入院と看護 ~2週間の一時帰国日記~その②

2013年08月28日 13時18分13秒 | 日記

 

15日は11時に診察を受け、その後入院手続きを得て

お部屋に案内されました。

2本のホットタオルで、体を拭いてからパジャマに着替えるように

指示がありました。

 

今飲んでいる、お薬に関して

すべてチェックするので、全部出してくださいと看護婦さんからの

要請で渡しました。

明日の手術に備えて、血が固まりやすい薬など、

飲んでいい薬と良くない薬を把握するためでした。

 

ここ数年、母は高血圧で薬を出してもらっていたのですが

それも、決まった時間などにちゃんと飲んでいない事もあり

なかなか、下がっていなかったようで

今回も測ってみたらなんと、上が170以上もありました。

 

流石に、看護婦さんも焦ったようで

「薬飲んでいて、こんなに高いのはおかしいですね?

ちゃんと飲んでますか?」

母「今日は、入院で朝から忙しかったから飲み忘れてました」

「今すぐ飲んでください」

ということで、すぐ飲んでいました。

 

少したってから、また血圧を測りにきましたが

なかなか下がらず・・・。

 

血圧は、ストレスでも高くなるので

明日からの手術の緊張もあり、かなりのストレス状態であった

のかもしれません。

 

その日は午後21時までに食事を済ませ(ある意味、何食べても良いようで)、

水は24時まで飲んで良いが、それ以降は何も口にしないようにという

指示でした。

 

夜の19時に、明日の手術について医師からの説明があるので

再度来てくださいと言われ、一度病院を出ました。

母から夕方に連絡があり、病院側の都合により先生の説明は

明日になったから、明朝8時に来てとのことでした。

 

翌8時、母と私たち家族で先生の説明を聞きに行きました。

レントゲンを見せてもらいながら

ここで、初めて母の腰の様子、病名(?)の説明を受けました。

 

「腰部脊柱管狭窄症」

加齢による脊椎骨の変形により、腰部での神経の通り道 である脊柱管が狭くなり、脊柱管の中を通る、足へ向かう神経を圧迫することによって 起こる病気。 症状. 腰痛や、下肢のしびれ、坐骨神経痛様の痛みなどの症状がある。

 

手術の内容は

腰椎は5つの骨で形成されますが

レントゲンで見る限り、骨と骨の間隔が狭まって見えている2つ

の腰椎を取り出して、圧迫している神経とのバランスで

骨を削り、必要であれば

腰を安定させる為にボルトを2~3対入れる

 

との説明でした。

このボルトは、チタンで出来ていて

とても軽いと、サンプルのようなものを手渡してくれました。

 

私は、体の中に異物が入る事にとても抵抗があり

「ボルトを入れる事のデメリットを教えてください」

と尋ねました。

 

うまく、ボルトが定着してしまえば

生活に関して、ボルトでデメリットというのは、ほぼないが

人によっては、うまく定着せずに、

ボルトが体の外に出てきてしまう事がある・・・

その場合は、体に合わないという事で

ボルトを取る再手術が必要になる・・・と。

 

ボルトを入れるかどうかは、手術をして

実際の骨の状況や骨密度などの状態を見てからの判断によるとの

事でした。

 

「今現在の実情として、母と同じ手術をする人で、何割くらいの人が

ボルトを入れてるのでしょうか?」

それは、大体7割位は入れているんではないかと、

今現在は主流となっているとの事でした・・・。

 

私たち、家族の希望として

もし、ボルトを入れるかどうか判断に迷う状況だった場合は

入れない方向でお願いします・・・と医師に伝えました。

 

30代半ばに見える、若い医師は

「そうですね・・・なるべく異物は体に入れたくないですよね...」

と宙を仰ぐようにつぶやいていました。

 

その他、手術の危険性について・・・

全身麻酔になるので、場合によってはまれに死の危険性があること・・・

その為に、術中は、必ずご家族は指定の場所に居てくださいとのことでした。

 

術後の危険性について・・・

下肢の血の巡りが悪くなり、血栓ができやすくなるため

それが心臓に詰まると危険なので、術前よりかなりサポート力の効いている

下肢専用のサポートストッキングを履き続ける事・・・

 

手術は、かなり出血もあり、予め採血していた自分の血では間に合わない場合は

日赤からの輸血を受けることがあり、

そして、あらゆる感染症のリスクがあり、肺炎などの合併症を

引き起こす場合もあること・・・

 

心筋梗塞や脳梗塞などもかかりやすくなるので

注意をすること・・・

 

手術時間の予定としては

手術準備、麻酔などの準備に1時間位、実際の手術で2時間半~3時間

ですので、実際には5時間くらいとみておいてください

と。

 

色々な説明を受けて

これは結構大がかりな手術であるのだという認識をしました。

 

足に血栓ができやすい事と、足のしびれやむくみに

少しでも緩和になってほしいと思い

「私は、アロマセラピストなのですが

術後、母の下肢にアロママッサージをしてもいいですか?」

と先生に聞くと

「いいですよ。。。」と。

「それは、いつから開始したらいいですか?」

「手術の翌日から大丈夫でしょう」

との事でした。

 

それから、手術の同意書などにサインをして

約1時間が経ち、一度病室に戻ると

看護婦さんがやってきて、手術用の寝巻と、T字帯(ふんどしのような下着)、

そして、下肢のサポーターを付けるように指示がありました。

 

時間が押していることもあってか、今日の看護婦さんは

とてもバタバタとしていて、ストレスフルな人・・・。

母にサポーターソックスを履かしてあげるのにも、何か

イライラしていて、母が自分でもはこうとする行為に対して

「あ、手を出さないで!」って感じでピシャっとされていました・・・。

 

もう一度血圧を測ったら、また170位あって・・・

あまりの高さに看護婦さんも焦っていたようです・・・

 

きっと、手術前に怖い思いをしていた母に対して

看護婦さんの苛立ちに、母が反応してしまったんだと思いました・・・

 

何も言わずに、母が天井の方を見ながら

ちょっと涙ぐんでいるように見えました・・・

 

あ、怖いんだな・・・きっと緊張しているんだな・・・

 

リラックスさせてあげなきゃ・・・と

入院時に「眠れない時には、このラベンダーをかいでね」

「お水には、レモンを入れてね」と置いて行った精油の

香りをかがせなきゃと思い

 

ラベンダーのボトルを空けて、鼻に近づけて

「ゆっくり深呼吸して・・・」とかがせてあげました。

 

ラベンダーも、レモンも血圧を下げさせる効果があるオイルです

 

そこに、また看護婦さんがやってきて

もう一度血圧を測りました・・・

やっと158にまで下がりました

 

ラベンダーが効いてくれたのかもしれません

 

すぐに移動用のベットが運ばれ、手術室まで移動。

あっという間に、手術室まで入ってしまい

何も言葉をかける事ができませんでした

 

③に続く・・・

 

 

 


母の入院と看護 ~2週間の一時帰国日記~その①

2013年08月25日 18時50分14秒 | 日記

 

もともと腰が悪かった母・・・

何度もぎっくり腰になったりして、よく接骨院やら整形外科にお世話に

なっていたようです 

 

2~3年前に、またぎっくり腰になった時には

あまりの痛みで、痛み止めを飲んでいると聞いて

ヤングパナウェイというブレンドオイルを塗ってあげたことがあります

 

これは、ウィンターグリーン、ヘリクリサム、クローブ、ペパーミントなど、

鎮痛効果に特化したブレンドになっているオイルなのですが

こちらを塗ってあげると、痛み止めを飲まないでも

痛みがなくなったと言っていました 

 

このオイルを少しおすそ分けして、あとは

ペパーミントロールオンと交互に塗るように指示していました 

 

でも、私がそばに居ないと(私がそのまま上海に戻ってしまうと)

中々私の言うとおりに実施してなかったようで・・・

精油も宝の持ちぐされ状態だったみたいでした 

 

その後、腰の痛みだけでなく

足のしびれも出てきたようで、びっこをひいて歩くようになりました 

 

1年前に、手術の必要があると病院で通告されたという電話がありました

そのまま1年、手術を躊躇していたのですが

今年2月の旧正月に会った時には、悲しくなるほど

歩けなくなっていて、それはまるで牛歩のようでした・・・

 

その時、空いた時間を使って1度だけレインドロップをしてあげたのですが

もっと、もっと毎日連続でやってあげていたら

手術をする必要なんかなかったのかもしれない・・・と

ちょっと悔やんだりもしました 

 

母の状態は、どういうものなのか、病院の診断は何と言っているのか

聞いても、年寄りなので、全然わかっていないのです  

 

7月になって、とうとう手術を受けるという決断をして

私に連絡があり、その時は帰ってきて欲しいと・・・ 

 

1度目の検査の結果は、手術しなくて良さそうだという判断となり、

再度7月下旬に検査入院をした時には、手術をしなければならないと

二転三転しました 

 

8月に入って、入院が15日に、翌16日に手術という段取りとなりました。

入院期間は約2週間・・・ 

 

その前に、久しぶりに温泉旅行にでも行こうという事となり

初めて妹と私と母の親子3人での女子会で

10日~12日まで埼玉の長瀞温泉に行く計画を立てました 

 

                   

 

1日目の夜、ホテルで就寝前に母に1時間位レインドロップをしてあげました 

母の腰の痛みのあるエリアは、やはり私の手が痛みを感じるほど

重い感じがしました 

 

今回、妹がずっと運転をしてくれていたので

疲れをいやしてあげるべく、妹には ニューロオラキュラーを

してあげました 

 

翌日、母の歩いている姿をチェックしてみると

歩幅が少し広くなっていました 

最近は歩かなくなってきているので、旅先でいろんな筋肉を使っているので

疲れたようなのですが、

前日より歩きやすいようでした 

 

2日目は、ライン下りの為に、急な坂を足を滑らせながら

歩かせてしまったので、かなり足のしびれや筋肉痛があるとのことで

お風呂上りに、足を念入りにアロママッサージしてあげました 

 

レインドロップで使う精油をホホバオイルにすべて入れてみました

(入れた量は適当なんですが、多分10%濃度位で入っていると思います)

 

マッサージ後、足のしびれが取れたと言ってました 

 

翌日、また歩いている姿をチェックすると

びっこを引く様子が、前々日よりよくなっている感じがしました 

 

こうやって、毎日施術を繰り返していたら

本当に手術なんて必要ではなくなるかもしれない・・・ 

 

でも、既に手術をする日は迫っていて

私も数日したら上海に戻らないとならないので

ずっと面倒見てあげる事ができないこともあり

そのまま15日の入院となりました 

その②に続く・・・