2016/7/01 … 19:25 に HAKASE(jnkt32）殿より頂戴致しまたコメントに感謝を込めて 
宮沢賢治の小説 【 銀河鉄道の夜 】
幻想的な情景描写 と 人生哲学的なテーマ を取り扱った作品です。
簡潔粗筋 …… 主人公はジョバンニという名前の少年です。
母親は病気のために寝たきり状態で働くことが出来なくて、そのせいか貧乏な家庭にあります。
ジョバンニはまだ少年ではありますが、家計を支え助けるために学校の合間に働いてお金を稼いでおります。
ザネリという名前の意地悪なクラスメイトに悪口を言われ、他の数名のクラスメイトからも ジョバンニは虐められているのです。
ジョバンニ は 典型的な「不幸な主人公」として描かれております
ところで、ジョバンニのクラスには、 カムパネルラ という名前の良心的なクラスメイトがおります。
しかし、カムパネルラはザネリ達のグループに引き込まれ、ジョバンニが虐められているのを、気の毒そうに見て見ぬふりな顔をすることしか出来なかったのです。
ある夜、星が綺麗だったので ジョバンニは草むらに寝転がって星を観ておりました。
そこで ジョバンニはつい眠ってしまい、奇妙な夢をみました。
銀河鉄道に乗って、星座から星座へ、宇宙を旅する内容の夢でした。
銀河鉄道には カムパネルラも乗っておりましたが、どことなく悲しそうな雰囲気だったのです。
夢の中のカムパネルラは
「 おっかさんは僕を許して下さるだろうか？ … 僕はわからない。 けれども 僕だって 本当に良いことをしたら一番しあわせなんだねぇ。
だから おっかさんは僕を許して下さる
と思う。」
と、意味深な発言を致しました。
この時には ジョバンニは、この台詞の意味が解らなかったのですが …… 。
草むらで目が覚めたジョバンニが街を歩いておりますと、人だかりを見つけました。
なんと カムパネルラが川に落ちて死んでしまったらしい と……
それは川に落ちたザネリを助けるために カムパネルラは川に飛び込んでザネリを助けましたが、カムパネルラ自身は溺れて死んでしまいました。
ジョバンニの銀河鉄道の夢に出てきたカムパネルラは、まさに死んだ直後、天国に向かう途中だったのかもしれませんね。
宮沢賢治 の 【 銀河鉄道の夜 】は、青空文庫にて無料で読むことが可能ですよ
(⌒〜⌒)御案内役は Emiko でした
