残さず食べよう

* 画像は許可を取り掲載しています。私が作ったものではありません。

　今年は玉ねぎも、ジャガイモも、収穫が追い付かないのかそれとも、どこか遠い地域に行ってしまったのか、玉ねぎ１個で１５０円に仰天です。物価上昇がとまりません。今日は、食べ物の話をしたいと思います。

　小学２年生の頃、担任の先生は給食を食べながら、「食べ物ぎらいは人間嫌い。食べ物で好き嫌いがある人は、人も好き嫌いをする。だから自分はおいしく全部食べる！」と言いました。先生は、アルミのカップに入っているシチューやカレーなどが出てきたときは、全部たべたあと、必ずパンをちぎり、アルミのふちに付いている残りを、パンで綺麗に掃除してから食べていました。それを見ていた生徒たちが真似をし、アルミカップを下げる時は皆、綺麗になっていました。それ以降、担任の先生の言葉がいつも心の中にあり、１度も給食を残さず学生生活を終えることができました。

　社会人になり、ありがたい事に、慰安旅行でシンガポール・マレーシアへ行く機会に恵まれました。シンガポールではマーライオン、マレーシアでは屋台を自由に歩き回る時間がありました。そしてよい香りがしてきて、果物の王様ドリアンをはじめて目にしました！１玉の値段は６００円、私の班は６人でしたが、皆で分け合って食べることになり、１玉を買いました。屋台のおにいさんはナタのようなもので割って、１人ずつに手渡し、その場で立ち食いしました。班長は一口食べると、「おれ、無理だわ。」と言いだし、ゴミ箱に捨てているのが見えました。もったいないです💦そして班長は、他の屋台に消えていきました。私は、おいしくて、あっという間に１粒完食したのですが、皆がまずい、まずいと言いだし、ゴミ箱に捨て始めました。「ああ、もったいない！」と言うと、もう一人、普通に食べていた男性社員も、急に顔色が悪くなり「この残り食べてくれるかい？」と、私によこしました。私は譲り受けたドリアンもおいしくいただきました。味は、カスタードプリンと、玉ねぎのスライスを足した味に似ており、濃厚。アルコールと一緒は禁忌の果物のようです。

　数年前、ドリアンをスーパーで見ることがあり、３８００円から７０００円で売っていましたが、輸入となると本当に高く、手が届きませんでした。最近では全く見かけることがなくなり、残念に思います。７月の参議員選挙が早く終わり、私たちが一人ももれなく、食べるものに困らない社会へと、変わっていく事を願わずにいられません。