どさんこ 夢うらない

普段なにげなく見た夢、出来事を残していきたいと思います

〇〇収容所

2021-08-22 01:41:24 | 旅行

 21歳、母と一緒に兄の住むドイツへ旅行へ行った時の体験です。

私の家は裕福ではありませんでしたが、母がお金を出し格安航空券を兄に送ってもらい、1泊4,000円くらいの安いホテルに5日間泊まりました。ホテル受付にいたドイツ人のお姉さんは、こちらが話すカタコトの英語でも通じてくれて本当に助かりました。ドイツ人の若い人は英語を話せる人が多いので、英語が上手じゃなくても理解してくれるようでした。マリエン広場には大きな時計があり、喫茶店や雑貨店などが連なって見るところがたくさんありました。喫茶店で注文する水はウォーターでは通じずバッサーと言えば、ドイツ人に理解してもらえました。 そのころドイツは日本人をアジア全般の一部でみているようで、中国人に似た顔をしている私たち親子は、50代くらいの屋台の男性から手をあわせて拝まれてしまいました。(これは、からかわれてバカにされているという意味だそう)

このような面白くもない場面もありましたが、看板ひとつない絵に書いたような街並みが日本にはない斬新さでした。アパートも古いほど味があって綺麗で絵になり、ハクチョウのいる公園も、お城も絵本のようでした。有名な食器があるお店では母はずっと食器に見とれて店を出ようとしません。食器やハサミが気になるようでした。

ドイツは冬は男性も女性もダークカラーのコートを着ています。日本のように明るめの色のコートを着ている人はほとんどいませんでした。当時はたまたま黒色で入国していたのですが、そうじゃなければ拝まれるどころかもっと笑われていたのだろうと思います。

お土産はチョコレートにしました。母はやっぱり食器やハサミ、陶器などが欲しかったようでしたが何を買ったのか覚えていません。

ドイツでは昼間からビールを飲んでいる人が多く仕事も普通にビールを飲みながらのようで羨ましいです。生活が楽しそうで、いつも時間に追われているような気がしている自分にとってはドイツ人が羨ましく感じます。

 商店で買い物するもののほとんどが、過剰に包装されずチーズや肉も薄い紙に包んでそのまま渡すのが日本との違いでした。お店の店員さんに嫌われてしまったら物を売ってもらえないのがドイツです。店員が神様です。

一番心に残ったのは○○収容所です。名前はあまり公にすると自分にもなにかよくないものが裏で働きそうなので直感で控えさせていただきます。○○収容所は人間としてとても残酷なことが行われた場所です。写真が多く展示してありましたが、そのたくさんの人が亡くなった毒ガス部屋に入ったとき急に心臓が締め付けられる感覚と、頭痛で、館内の敷地から抜け出した途端に治まりました。霊感の全くない母も心臓が締め付けられる感覚があったそうです。何のために人が殺されなければならなかったのか理解できません。考えてもどうしようもない過去はたくさんあるものです。平和を願っていても実際は思うようにいかないというようなこともあるのだと思いました。権力者であっても一般市民であっても皆自分の中の善と悪との葛藤です。道徳はそのためにあるんですね。

【楽しい出会い】

 自分のためだけに時間を使うことは嬉しいけれど、今は1人でも相手の助かることをするために使う時間が充実しています。自ら願って行動して体験をしていることが大事だと思いました。思い通りにいかないこともあります。それが苦労、体験してみて人間らしく道徳がわかるようになるんですよね。そこで私は介護という未経験のものに挑戦したくて数年前に飛び込みました。「介護」は私が子供のころになく、「認知症」という用語も数年前にできたばかりです。私が一番苦手意識と思うことは、他人の便を拭く作業でした。先輩で社会福祉士の資格を持っていてとても手際よく相手を不快にさせない言動で尊敬していた人がおりました。その先輩から大事な事を教えてもらった毎日でした。入浴中のドア一つでも怒られました。突然開けるのは相手もびっくりするよというふうに注意してもらい、言葉をかけてから入るようになり気を遣うようになりました。

kさんは介護される側の人で、いつも便を漏らしているのですが何か月も関わっていると介護される側も相当気を使っているんです。仏はガンジス川が甘露に見えるといったようにそのような仏性を目指し、私はオムツについた便をかけられても壁にまかれたとしても、便は汚いものではなく甘露と自分に言い聞かせていました。数か月後本当に汚いものから甘露と意識が変わり、何とも思わなくなりました。相手を不快にさせない言葉を選んで話しかけるのはベテランの先輩がいたからできたことです。きっと自分一人では何も学ぶことも体験することも出来なかったはずです。

 

 

 

 


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