冬桜と紅葉と緑青のみなもが織りなすグラデーションに目が眩む思いでした。埼玉県神流湖城峯公園。

以前県境を挟む対岸の群馬県鬼石町に近い「桜山公園」へ「冬桜」を観に行き感動したことがあります。

このたびはある雑誌の記事で、
埼玉県神流湖（群馬県にも接しています）ほとりを走る
城峯公園へのコースを目にして、
水の精と花の精をかさねて脳裏に想い描いて向かってみました。

トンネルを抜けて碧い水面を見たとき、
これだけで来た甲斐があったと思いました。

雲ひとつない晴天。
山影の駐車では襟巻きがいるかしらと思ったのに、
陽向の斜面に向かう参道では、
観桜をおえて行き交う人たちが、
みな腕まくりをしたり、上着を片手に携えていたので、
陽射しの強さが予感されました。

折り返しの道では、紅葉と冬桜ときらめく湖面を一望し、
行く先を眺めれば覆いかぶさる桜の枝に、
はらはらと、そしてはらはらと欅の落ち葉が舞っておりました。

山頂の茶屋でいただいた「けんちんそば」は、地元の特産の麺とのことでした。
スープは少なく、ただ蕎麦に「けんちん汁」をかけただけ？の出来栄えでしたが、
地産地消の飾りのない　味も薄めの「看板商品」に満足しました。

思っていた以上に花の付きがよく、
良く言う「表の年」だったのかな？と儲けた気分にもなりました。

最近はクリスマスカードの作成に掛かり切りで、
少し根を詰め過ぎた帰来もあるので、
寸暇のリフレッシュが、製作意欲に火をつけたようです。

新作も近々載せるつもりです。
最新作は「ＳＴＯＲＥＳ」で発表しております。
どうぞご覧にいらしてください。

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押し花明日香／布施陽子