魔界の住人・川端康成  森本穫の部屋

森本穫の研究や評論・エッセイ・折々の感想などを発表してゆきます。川端康成、松本清張、宇野浩二、阿部知二、井伏鱒二。

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朝日新聞夕刊20141104「川端康成のかなしみ」
朝日新聞(東京本社版)の「文芸・批評」面に、掲載していただきました。(2014年11月4日)。
更新日時2014-11-06 13:08:03
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近刊『魔界の住人 川端康成―その生涯と文学―』装幀(上下)
 8月末刊行される拙著の外箱・装幀です。  写真に注目してください。  上巻は、最近評判になった、康成と伊藤初代が婚約した翌日、岐阜市の瀬古写真館でとった記念写真です(大正10年〈1921〉10月9日)。  このたび、二人の仲を取り持った右端の人物・三明永無(みあけ えいむ)の生誕した、島根県瑞泉寺で、この写真が発見されました。  紙上に出回っている写真のオリジナル(元の写真)が、これです。  出回っている写真は修正されていますが、これは93年の歳月を経て発見されたもので、あちこちに白い汚れのあるのが特徴です。  下巻の写真も、ご注目ください。  石本正(しょう)画伯の描いた「裸婦」です。まだ若い少女が横臥した絵柄ですが、晩年の康成は、この絵を愛蔵しました。  晩年の川端康成が求めつづけた、少女の像にぴったりです。  そう、晩年の川端康成の渇望を表したのが、この絵です。  どんなことが書いてあるのだろうと、本文を読みたくなったのではありませんか。  ぜひ、手にとって、読んでください。  最近、このブログで発表した、伊藤初代とのことも、実は、本書から抜き出したものなのです。  初代と再会したあとの川端の心がどう変わったか?  代わりに、新しい〈美神〉となったのは……?  続編を期待してください。
更新日時2014-08-14 01:14:57
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