渡る世間のママ退治 season2

知ってた?宇都宮の子育てサロンでうたのおにいさんやってる“ザッキ~おにいさん”は学童の先生もしてるんだって~!!

『うばすて山』 ~忘れてはいけない尊敬といたわりの気持ち~

2010-03-18 22:45:34 | 学童
2、3日前・・ザッキ~にあまえて首筋にぶら下がるようにふざけてた女の子が急に笑い始めた
何かな??って思ってたら他の男の子を連れてきて
『ザッキ~のここんとこに白髪がある』っていうの
焦ったザッキ~、
『おまえらが先生に心配かけるから白髪の一本二本出るわな~』って反抗。
ふざけが過ぎるその女の子に少々・・目上の人に対する態度を説教した。

あくる日・・そんなことはすっかり忘れていたザッキ~、
いつもの調子でふざけながらからかってくる男の子らを尻目にクリスマス会の準備をしてたら
昨日説教した女の子が(男の子たちに)
『そんなことは先生に言ってはいけないんだよ~。大人の人は苦労してるんだから』
って戒めてたんだ

お~!学習してんな~!!この子って ザッキ~、超うれしかったからね♪
ちょうどイイ機会だし、おやつの時間をつかってある昔話を語った。

それは『うばすて山』ってちょっぴり悲しいお話。
たしか・・どこかの地方で本当に行われてた風習をもとに昔話にしたって・・ザッキ~聞いたんだけど?

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むか~し ある村にいばりんぼうでそれはガメツイお殿様がいた
男でも女でも60を過ぎたら“ごくつぶしの役立たず”って言って
ろくに働けもしない老人を生かしておいてもしょうがない、“山にでも捨てにいけ!”
っておふれ書きを出したんだ。

村の人たちは半分嫌だと思ったがこの命令に背けば自分たちの命もない・・と言われ
しぶしぶ自分たちの親をその山に捨てにいった・・。

ところが、この村に一人、心のやさしい男が住んでおって・・どうしても自分の親を捨てに行くことができなかった。
           姥捨て山
ある日・・道楽で村人を困らすクイズを出したお殿様・・
村の若い衆が知恵を絞っても誰一人その問題を解くこと叶わなかったのだが・・
ただひとり心やさしき男がその問題に答え褒美をもらうことができた・・。

数回の殿様の問題を難なくクリアしたその男は殿様によばれ、いかにして難題を解いたのか問われる・・。

『じつは・・お殿様の意思にそむき自分の年老いた母を家でかくまっていた。全てはその母がわたしに教えてくれた知恵なのでございます』そう答えた男・・。

その話を聞いたお殿様はそれまで自分がしてきた罪を深く反省し
それ以降、“うばすて”の風習もなくなったということだ。

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こんな話をした後、ザッキ~は続けてこうも言った。
白髪やしわは人間が一生懸命生きてきたあかし。
歳をとれば男の人だってハゲる人もいるし、女の人はおっぱいがしわしわになる人だっている・・
君たちのお母さん、お父さんだってそうなんだよ・・。
君たちよりず~っとず~っといろんな経験を積み、いろんな知恵をもってるそんな人たちを
からかったり冷やかしたりしてはいけない


こどもたち・・ところどころ笑ってたけど、
ザッキ~のアツイ話・・一生懸命聞いてた

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                  ≪2009/12/22 FC2ブログより≫


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