祇園祭といえば、池田屋事件を思い出します。
旧暦では、元治元年6月5日ではありますが、現代になおすと、1864年7月8日。
『祇園祭の前の風の強い日を狙って京都御所に火を放ち、その混乱に乗じて、親王を幽閉し、一橋慶喜や松平容保らを暗殺し、天皇を長州へ連れ去る』
というものを、土方さんが自白させて、それを阻止する為に、池田屋討ち入りということになったんですよね。
まさに、今、この頃がどんぴしゃで、池田屋事件。
祇園祭は、もっともっと古くからあるお祭りなので、当然、新選組隊士たちも、あのコンチキチンの独特の高揚感の中にいたのかなと思うと、ちょっと、行きたい!!とうずうず。
そうして、スポンサー様、母上殿を巻き込んだ野良猫さん。
しかし、しかしです。
祇園祭りの宵山ともなると、夕方からの混雑は半端ございません。
帰って、NHKでやってるのをみて、ヒエーッと改めて想いました。
祇園祭、宵山はやはり、提灯がともる美しさや、少し涼んだ空気の中で、絢爛豪華な山鉾ながめ、コンチキチンの囃子を聞いてこそみたいなところがございます。
かなり昔になりますが、実は一度、そんな夕刻以降に行った事があるのですが、あまりの多さにグロッキーになった覚えがあるので、野良猫さんは、朝を狙っていってまいりました。
(池田屋と前後してしまいましたが・・・)
母上殿もいるし、多くは廻れませんので.二つにしぼりまして。
一人なら、もっと見てまわるところですけどもねぇ。
ちなみに、昼間は、歩行者天国もないですし、お囃子の演奏もありません。
が、その分、まだ、人数も夜と比べれば大丈夫かなと想いました。
そして、長刀鉾がやはり、一番大混雑をきわめてました。
場所によっては、お囃子CD流しておりました。
ということで、今回は、地下鉄『四条』駅でおりまして、長刀鉾と、函谷(かんこ)鉾を見て参りました。
こちら、どちらも、巡行を行なわない宵山の日までは、拝観料を祓うと上に登ることができるんです。
他にもいくつか、そういう鉾があります。
しかしながら、長刀鉾に関しては、女人禁制。
女の人は登れないんですよねぇ。(泣)
まぁ、籤とらずで、これだけは、生きた稚児をのせ、神の世界との結界をきる?神聖な役目をもつだけに、仕方ないのでしょうねぇ。
なので、長刀鉾は外から見上げて参りました。
前掛の錦だけでも、すさましく美しくて、迫力です。
車輪の大きさんて、身長くらいありましたし。
長刀鉾があるところは、とっぴり、商店街の屋根がお邪魔なんですよねぇ。
撮るのが大変。
そして、そんな素晴らしい高さなので、肝心の長刀になっている鉾頭までいれるのがもひとつ、大変。
なんとか、こちらで。
鉾頭がキラリと長刀の切っ先を形どっております。
続いては、四条通りをちょいっと、西へ。
このあたり、本当にずらずらと並んでいるので、すぐに、見えております。
『函谷鉾』へ。
こちらは、拝観してまいりました。
拝観は、この鉾は千円でございました。
鉾によってお値段が違うようです。
こちらは、アーケード屋根がないので、いい感じです。
こちらの鉾頭は、三日月。
拝観料をお支払いして、靴をぬいで、まずは、建物の中へ。
階段のぼりつめますと、さっそく飛び込む、装飾品たち。
本番までつけずに、中で飾ってるのもあるのですね。
なにはともあれ、まずは、そこはスルーして、鉾へとむかいます。
建物か鉾へ渡る橋から下を見下ろすと、
大きな車輪がみえます。
中に入ると、柱までこの装飾。
下まで金ぴかで細かいですよ。
上から西側を見れば、その先にある『月鉾』が見えてます。
ちょっぴり、鉾の高さを堪能した後は、再び建物の中へ。
先ほどスルーした、装飾品を間近で。
重要文化財のゴブラン織りの前掛けだそうですよ。これが、本当に、目の前で見れるんです。
拝観料は痛いかもしれませんが、入ってしまうと、満足です。
こういうのは、巡行で動いてると、細かく目にはできないでしょうし、糸いっぽんいっぽんがかいま見れるので。
それにしても、和な世界に、みごとに洋物な絵柄の組み合わせがまた、独特ですね。
そしてそして、巡行当日に鉾の上から顔をだす、稚児人形も巡行までは、ここに鎮座しておられました。
結局、この二つ見ただけで1時間。
人が多いので、移動するのも時間いりますが、登ったら登ったで、舐めるようにみてしまっておりましたらば。
野良猫さんは、こういうの大好きなんですよ。
建造物とか、見てるとどうしても、食い入るようにみてしまいます。
舟鉾とか、かわった鉾もありますし、山も見てみたいので、また、来年、機会があれいきたいなぁと想いつつ、後にしてまいりました。
さて最期はやはり、土方さん、沖田さんで遊んでみる!!ということで。
まずは、今回使用しました、地下鉄1Dayフリーチケット。
600円で一日、地下鉄乗り放題です。
今回は、3回乗り降りするので、少しでもおとくになりますし、小銭を出し入れしなくてもよくて便利なので活用。
もらった、内輪ではしゃぐ沖田さん。
沖田「僕が音頭とりをしてあげるよ!!」
沖田「ご当地キティちゃんも、祇園祭の鉾だよ。キティちゃんがお稚児さんになってて可愛いでしょ。鉾頭も、細かく長刀の形。間違いなく、長刀鉾だね。」
最期は仲良くお二人で、拝観する時にもらった函谷鉾の説明冊子を読んでみる。
重量11.39トン。
地上から鉾頭まで、高さ約24m。
車輪だけで直径、約2m。
屋根の長さ、約3.5m、巾約4.5m。
クレーンで組み立てる写真とかのってて、大仕事でございます。
さて、また、2週間後、野良猫さんは、京都に行っているのか?
本日の京都はこれにて!!
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