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ペン画キャラ。フランダースの犬の話。

2008年11月02日 | キャラデザイン
フランダースの犬
で教会のラストシーンだけで泣けるって言ってるウチは、本当のフランダースの犬を語ってないですよね。
あの教会へ辿り着くためのプロセスがある訳で、パトラッシュと出会うまでにも長い物語がある訳で。
TV番組なんかでも「何故あの頑張り屋さんのネロが生きる事を諦めてしまったのか」が出てこない。
そこを語らないで「泣ける」って言ってるのはただの偽善者、泣けるのではなく「泣きたい」だけの話。

大きく展開が変わったのが風車小屋の火事。
ネロが放火犯よばわりされて、仕事を失い、人が去っていき、誰も信じてくれなかったんですよ。
最愛の祖父の死、絵のコンクールで落選(祖父とパトラッシュの絵)が追い討ちをかけたんでしょうね。

で、ネロが大金を拾ってコゼツ(ネロを怠け者って嫌ってた金持ち)の家に届けてその足でパトラッシュを置いて教会へ向かうんですよ。
コゼツからすると、お金に困ってるはずのネロが、今まで冷たい態度とってた自分の元に届けに来た。
そこで初めて自分の犯した過ちに気付き「今後は娘と同じように学校へ通わせて、絵も描かせてあげる」からって、
吹雪の中に消えたネロを探しに行くんだけど・・・・・・・・・・遅かったんですよね。

特に感動するのが、それまでいじめてたハンスが「お願いだから帰って来てくれ」って猛吹雪のなか謝罪するシーン。
このシーンはTV番組では一切出てこないでしょ、これなしで「泣ける」って言ってるのは本当のファンではないでしょ。

もしかしたら、ジョルジュとポール兄弟(ネロを何かと気にかけて助けてくれた少年)か、
ノエル(ネロの理解者で風車の火事の原因を突き止めた)が側にがいれば、あるいは
ネロも死を選ぶ事はなかったんじゃないかしら・・・って思うと切ない物語ですよね。

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2 コメント

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ぼやきを、ひとつ (N.river)
2008-11-02 17:09:01
かわいそうと、かわいいは、紙一重だってハナシ。前にも我がの拙ブログで書いたんだけれど、
かわいいの語源は、かわいそうってことからきていて、転じてかわいいってのは、守ってやらねばならぬ心理をくすぐるところがあるもの、つまり支配下に置きたくなるもの、って、見方があるらしいの。

自分が泣きたいだけの、かわいそうは、かわいいよりの、上から目線的な感情かな?

でもさ、悲観しているわけではないけれど、回路みたいに図式的な感情は巷に溢れていて、だからって逆に突き詰めてみたりすると、一般論から離れてるみたいに見られるような気がするなぁ。

慈しみ、哀れむことは、断じてポップじゃないよね。わたしもちょっと、考えちゃいました。
あ、涙には、ストレス成分が含まれているらしいので、疲れた時はリフレッシュ泣き、効果あるようですよ。
ま、泣いたところで、ウィンキーさんがウィンキーさんでなくなるの、なくならないのは、芸者の時に言うハナシ・・・かッ?!

お後がよろしいようで。
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こんばんはN.riverさん。 (ウィンキー)
2008-11-02 17:42:19
難しい話はショートしそうだけど、その「上から目線的」って感じは分かる気がします。
悲しい話に共感すると言っても、経験が無い人が言うと信憑性ない感じもします。
どっか上から見てて、優しい人間に見られたいだけって感じも。
と言いますか、N.riverさんのような哲学的な意図は考えてなかったり・・・・。
ようは、歯車が狂った結果を語ってのラストって芸者の話。

「かわいい」と言うのには自分が強いって深層心理もあるのかしらね。
泣く事がストレス発散になるのはよく聞きますね。
1度、号泣したいけど、この筋肉フェチの血が泣かせてくれない・・・・。
ま、泣くとか泣かんとか、そりゃ芸者の時に言う話ですよね。
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