恋は盲目

よく恋人などに「友情と恋のどちらが大切？」などと天秤に掛けて訊かれることをよく聞きますが、
大切さで云えば比べようもないでしょう。
価値が一定であれば確かに選択肢は決めやすいでしょうが、
TPOと相互理解あってこその関係ですからそこは問題になるべきところではないと考えます。
そのTPOが今日会社での同僚との会話で問題になりました。

友人に声を掛けて来て欲しいと頼まれ、仲良くなった異性と結果的に付き合ってしまうことについて。

それ自体に友情の裏切りを感じるらしいのですが、僕はそうは思いませんでした。
声を掛けなかった選択をしてしまった友人に責任があるとかないとかは別として、
僕が好きになって僕が恋をするのは自由ではないだろうかと思うからです。
その結果、その友情が破綻したとしたらそれはきっと友人ではないようにも思えます。
勿論僕が恋をすることを隠して、様々な工作をして友人を妨害したとしたら噺は別です。
それをしさえしなければ条件は互角なわけですから、あとは相手次第ということになります。
友情の裏切りなどという言葉をそのとき遣うのは、ある意味相手への冒涜にもなり兼ねません。
相手の気持ちがあってこその相互恋愛なのにも関わらず、
奪っただのというのは格好悪いし、紳士的ではないように思えます。

と、こう云いましたが裏切りについて理解が出来ないわけでもありません。
僕もその友人の立場であれば、嫉妬も感じて憎むかもしれません。
そういった感情的な行動は嫌いではありませんので、否定はしません。
そういう考え方もあるんだなーと思うだけです。
ただ一つのケースだけでこんなにも意見が分かれ、
人を分かつのならば何て世の中は難しいのだろうと思う今日この頃でした。