反響とは反射であり反射音が響きあうのを残響と呼ぶらしい。
セービンの式では60dB減衰する時間を示す。残響の計算式は他にアイリング、ヌートセンとあるみたいで内容は割愛するが音響の世界は奥が深い。
部屋を作ってから知るようでは遅すぎるではないかと反省する。
調べてみると音響試験は仕事で経験したEMCノイズ試験と似ている(EMCは電磁波で基準も違うが)。
何度も基準をクリア出来ず環境試験施設に行くものだから(自分で設計したので文句は言えない)スペアナ、オシロ、アンテナ等の操作を覚えてしまい本番だけ試験官に立ち会ってもらった。
こんな施設は民間では大手の一部企業だけだろう。
試験室内は無音で会話の距離感が無い特殊な空間だった。内部は多角形で特殊な構造体(吸音材)だった。この経験をなぜ思い出して活かさないのかとまたも反省する。
自宅に測定器は無いのでスマホのアプリで完成した部屋と音漏れをチェックしてみた。
小生にとって60dB以上は結構な音量で近所迷惑を意識してしまう。
〔部屋の型と広さと形〕
3m×6m×2.8m(H) ほぼ長方形
〔使用機材〕
アンプ:YAMAHA RXV381
メインスピーカー:KENWOOD LS-V230
〔RT60 計測結果〕
残響時間:平均0.43秒
9ポイント:(前後、中央、高さ1m、2.5m)×3回
残響時間が0.3秒以下はdead のようだ。
和室は0.2〜0.3秒といわれる。
Max-Min. 0.2秒※
※出入口ドアが奥に約1m奥まっていて部屋は完全な長方形ではないためか反響時間は均一でない。
〔音漏れ結果〕
隣部屋:20dB減
屋外:30dB減 建屋から距離1m
通常オーディオ室内は40〜50dBだから屋外で30dB以下で問題ない(ここは第一種住宅地域で騒音規制は50dB以下)。
〔評価〕
反響時間は適度で何も知らずオーディオルームを作ったわりには良い結果だ。
0.3秒以下はNGのようだが個人的にはOKだしもう少し今より短くしたい。
広いコンサートホールと違い狭い部屋で残響が長いと反響音が混ざってノイズとなる。
ではなぜスピーカーとアンプを交換したら反響音が改善したか?
それはどうもアンプ側の味付けとスピーカーの相性のようだ。
AVアンプはDSP機能が搭載されているがONKYO HTXはオリジナル(2ch)でも加工された感じがした。これはONKYOに限らずDSPのHallモードでは不自然で聴き取り辛い音になってしまう。
(DSPは遅延させて人工的に反響音を作り出している)
YAMAHA RXの方がオリジナルモードは自然に近い感じだ。
またメインスピーカーはビクター専用アンプ用の専用スピーカーという事でダメダメコンビだったようでONKYOアンプ+KENWOODスピーカー<YAMAHAアンプ+KENWOOD スピーカーという順になった。
そしてロックやオーケストラとサウンドで感じ方も違うので結果的に自分の好みに合えば良いのではと思う。
仕事でないからこれ以上探求するのはやめよう。
次回はネットワークプレーヤーに話しを戻そう。
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