こんにちは しかし暑いですねぇ・・でもトンボが飛び始めており、秋はそこまで来ている予感・・はやく虫の音を聞きながら涼しい夜に模型作りをして過ごしたいものですね。。腰の具合があまり良くないもので、なかなか身体も動かず、3か月ぶりの更新になってしまいましたが、少しばかり線路際の建物の製作を進めましたので久々にご報告を・・
小型倉庫やプレハブ事務所を作った際に少し触れておりましたが、専用線側のスペースに設置する大型の倉庫です。以前、平塚駅周辺を取材した際に撮影した地元会社の古い倉庫の写真を参考にして手書きで設計図を起こし、これを基にイチから作ってみます。まずはプラ板を切り出してガワの構成です。プラ板は1mm厚ですが、やはり大きな建物になると内部に補強を入れないとちょっと脆いので、適当に壁にプラ棒を当てたり、対面の壁で突っ張りを入れたりしています。四隅は綺麗に直角を出せるように三角断面のプラ棒で補強を入れてあります。手際が良ければそれなりに内部も手を入れてみたいですが、殆ど見えなくなりますので作りこむことは考えておりませぬ。見えないといころは徹底的に端折る。これがモットーですw
設計にあたり参考にした湘南倉庫運送さんの大型倉庫ですが、東海道線の線路から150mほど南側にあります。ファサードがなんだか変わった形をしていますね。平塚市博物館によると、ここは戦中に航空機のエンジンや機関銃などを製作していた第二海軍航空廠の跡地で、空襲でほぼ破壊されたものの、この壁だけが残り、これを利用して倉庫が作られたそうな。そんな歴史があったのですねぇ。どうりで・・
この倉庫は東海道本線の線路から150mほど南側にありますが、以前はすぐ線路際にも同社倉庫があり、車窓から眺めることができましたが、残念ながら取り壊され、今は娯楽施設に変わってしまっています。
大磯方、黒いフェンスの内側、枯れ草のあたりに専用線が通っていました。左側は娯楽施設の駐車場。立木のあたりに倉庫が建っていました。
平塚方、上を通るのは短絡線ネタなどで暫し話題にのぼることもある相模貨物~平塚の高架橋。以前、雑誌かなにかで旅客列車(EF65 500のけん引する寝台特急)が高架橋を走る姿もみた記憶がありますね。
そして、写真に残せなかったのでgoogle mapからお借りしますが、大磯寄りに並び、専用線が延びていたJT平塚工場(旧専売公社)も全て取り壊され、来年、大型商業施設が開業するようです。この専用線に並ぶワムを113系の車窓から眺め伊豆へ向かう・・そんな思い出のある景色だっただけに残念でなりませんが、これも「時代の移り変わり」ですね・・
模型の世界に戻り・・設計段階では取り入れていなかったのですが、大きい建物だけに、平らな壁だけですとなんだか妙にのっぺりしてしまいそうですのでちょっと外側の意匠を凝ってモダンな雰囲気を出してみました。この表面に飛び出した柱や梁・・あまり建築に詳しくないので正式な呼称がわかりませんが、大型のレトロな倉庫で見られるデザインですね。エバグリやプラストラクトのプラ材で適当に表現してみます。
ガワが大まかに出来上がったところで適当にタン・グレー系のアクリルカラーを調色してエアブラシで塗装します。なるべく表面のザラつきを再現するためにブラシを離して吹き付けました。しかしこんなビカビカだとモジュール上に置いても浮いてますね。
かなり歴史の古い倉庫でしょうから、例のごとく経年劣化させます。エナメル系塗料でウエザリングと、クラック補修跡の表現など・・クラックはPカッターによる筋入れと、塗装で流れ出たエフロ、補修充填剤の注入跡のような表現をしてみました。上部の換気窓は0.4mmの真ちゅう線で裏側から格子を入れました。
次に倉庫の扉を作ります。線路側の扉はレールと吊り金具を付け、外吊りの扉にしてみました。大きな扉なのでこれも0.4mmの真ちゅう線で取っ手を付けました。
扉を接着してこんな感じになりました。なかなか怪しい感じが出てきましたw もうちょい工夫して扉上部に庇を作りたいところですが、庇があるとせっかくの外吊り扉の表現が隠れて目立たなくなってしまうのでどうしようかとまだ悩んでおります・・
正面扉は開口部の内側に設置し、反対側は半開きの状態にしてあります。
屋根まで取り付けました。スレート屋根に見立ててエバグリの波板プラシートを選んで貼り付けましたが、防水工事後としてスエード調スプレーなどで荒い目を入れ、アスファルト防水のような表現をしてもよかったかなと思います。このようなレトロな倉庫の実物自体がもうほとんど残っていないので屋根を俯瞰した写真など、資料が殆ど画像検索でも出てこないものでかなり悩みました。しかしスレート屋根なら色目をもう少し薄いグレーにして汚しを入れた方がよかったかな・・なんだか少し違和感ありですね。
裏側はボードの地平線と面一なので潔くカットオフし、ブラックアウトです。ルーフファンは言うまでもなくGMの工場のパーツから。屋根の頂上にどうやって付けるか悩んだ末、頂上付近にコの字断面のプラ棒を付け、平らな部分を設けて接着しました。実際はこんな施工はないでしょうからルーフファンの脚を逆V字型に削る手間を省くための苦肉の策です。
専用線軌道とのクリアランスはこれだけ・・スペース活用的には荷役ホームのある倉庫にしてみる案も検討しましたが、さすがに油槽施設や謎の引き込み線、そしてこの倉庫線の3社を兼ねる専用線なんて少し不自然なので単純に線路際のレトロ倉庫とした次第です。でも昔はもう1本線路があったのかも・・
今後の作業もあり、まだモジュール上に仮置きしただけです。地面と倉庫の間に少し隙間がありますので雑草を生やして隠さないとダメですね。ちょっと寂しい感じなので外壁に社紋や会社名、暴走族の落書きなんて入れてやりたいところですが、どうやってあの細かな表記を再現するか研究中でございます。。
やっぱり倉庫にはワム8が似合いますw しかし三輪トラックと並べてみると、ちょっと倉庫の背が高過ぎたかも知れませんね。まだこれから雨樋やら、引き込み開閉器なんかも取り付ける必要がありますが一応、大まかなところはほぼ出来上がったということで今日はこの辺で・・
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確かにワム8が本当に似合います(萌)
倉庫は今も時々見かけますが引き込み線は
ほぼほぼ消えてしまっていますね。
コメントありがとうございます!地方の大きい港なんか行くと良い雰囲気の倉庫がまだ残っていたりしますね。線路際にあったものは線路も含め、各地とも、もう殆ど残っていないように思います。模型で再現してなんとかこの雰囲気を残せないものかと・・(^^;昔の刑事モノのドラマ再放送なんかでこんなのが出てくると、ストーリーなんかどうでも良くなって映像に興奮してしまいますねw
昔の水戸駅のことを教えていただきありがとうございました
倉庫の専用線、いいですねぇ
今だと東高島の三井倉庫がこんな感じでしょうか
残念ながらレイアウトのスキルは全くないので
見ているだけです(苦笑)
いやぁ、ボーナスほぼ全額車両につぎ込んでしまい、かなり編成が増えてしまいました。
キハ181や153系新快速、14系座席車、10系寝台少し、クモユニ74、EF62、EF15、EF58青、415系ローズピンク、115系KATOスカ色など、目についたものを片っ端から購入してしまいました(汗)415と115以外は全部ジャンクです。おかげで走らすのが追いつきません(笑)その代わり線路が全然ない・・・。ちょっといろいろ問題もありますので今度また相談を聞いてください。では今年もよろしくお願いします。