『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴスがすご腕の元ヒットマンを演じたアクション。ロシアン・マフィアに平穏な日々を壊された元暗殺者が、壮絶な復讐(ふくしゅう)に乗り出していく。メガホンを取るのは、『マトリックス』シリーズなどのスタントを務めてきたチャド・スタエルスキ。『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォー、『ヘラクレス』などのイアン・マクシェーンら、実力派が共演する。全編を貫くダークでスタイリッシュなビジュアルに加え、カンフーと銃撃戦を融合させた迫力のアクションも必見。
あらすじ:伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせるも、殺しの仕事から手を引いたジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。暴力から遠く慣れた毎日に安らぎを覚えていた彼だったが、それをロシアン・マフィアによって奪われる。怒りと憎しみに支配された彼は、封印していた殺しのスキルをよみがえらせ、ロシアン・マフィアへのリベンジを果たすことを決意し……。
<感想>愛妻に死なれたショックで打ちひしがれているジョン・ウィックの姿が映しだされ、そんな彼の元に亡き妻からの形見として送られてきた、ビーグル犬のデイジーのあどけなさ。このワンコのおかげで生きる希望を取り戻しかけたジョン。しかし、愛犬に牛乳かけたシリアルを与えるのはダメですからね。
ジョンが、愛犬を乗せて、愛車マスタングにガソリンを入れようとスタンドに立ち寄ったところへ、マフィアの息子ヨセフが彼の車に目を付けて、ある夜のこと、仲間と共に強奪に入りジョンを殴り、愛犬デイジーまで殴り殺してしまう。その後に、バカ息子はその車を盗難車ビジネスを営むジョン・レグイザモの所へ持ちこむのだ。だが、彼はそのマスタングがジョンの愛車であることに気づき、バカ息子を追い返してしまう。
バカ息子の父親、ロシア系マフィアのボスである、ヴィゴは、バカ息子に制裁を加えると共に、「お前のやったことには怒ってない。だが、相手が悪すぎる」と、実はジョンはかつて殺し屋を殺すことを生業とする最強の暗殺者であって、父親のヴィゴとも親交があったのだが、ジョンは愛する妻の存在ゆえに殺し屋稼業を引退した過去があったのだ。ロシアのマフィアのボスのヴィゴには、「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」で悪役を演じたミカエル・ニクヴィストが、ジョンに自分の金庫の中の全財産とファイルを燃やされてしまい、プッツンと切れてしまって最後までジョンと戦っていた往生際の悪いオヤジ。
なるほど、愛犬を殺された仇討で、マフィアを皆殺しにしてしまう、伝説の最強の殺し屋の物語。だからジョンが、亡き妻からのプレゼントの愛犬にどれだけ癒されていたのかが分かるし、狂ったように復讐を誓う男の気持ちも分ります。最近は、太ったとか、独りぼっちとか、パットしない噂ばかり流れてたキアヌだけど、今回の作品では、中々引き締まった身体とアクションを見せてくれるのだ。
深夜に、自宅(豪邸に住んでいるジョン)に忍び込んだヴィゴが仕向けた十数人の殺し屋たち。そいつらを片っ端から始末をして、ハンマーを手に地下室へ行き、コンクリートの床を壊してカバンに入った拳銃を取り出す。
そして、黒いシャツに黒いタイ、濃紺のスーツ、それに防弾チョッキを着け、何挺もの拳銃で完全武装をして、標的のいるディスコに潜入するのだ。
見つかるまでは音も立てず、背後から絞殺、刺殺と、ステルス・アクション。銃撃戦になると、次々と拳銃を持ちかえて弾倉を交換し、群がる敵を確実に、100%の確率で撃ち殺し、群がる敵をさばきながら正確にヘッドショットを決めていく。これが接近戦の格闘技と、ガンプレイが流れるような動きの中で一つになる華麗なるガン・フーアクションなのだ。
凄い、凄い、手に汗を握るほどのキアヌの身体の動きと、銃の早業に圧倒されまくりです。今回の伝説のヒットマンを演じたキアヌ・リーヴスは、文句なくかっこいい~ね。「イコライザー」のデンゼル・ワシントンと互角の勝負ですよ、これは。
この映画の監督は『マトリックス』シリーズでアクション・コーディネーターを任され、キアヌのスタント・ダブルを演じたチャド・スタエルスキ。彼とは気心も知れた上に、他にも「エクスペンダブルズ」や「ボーン」シリーズのアクションには、腕に覚えのあるスタッフが揃っているのであります。
当人のキアヌは、太った身体を撮影の数か月前から、1日8時間の肉体訓練を受けて、柔道や柔術を学び、組み技系の格闘技を、ガン・アクションと融合させる“ガン・フー”を完成させたそうですから。そして、ロシアの軍隊式格闘技システマというゴリゴリの実戦系までも4か月間特訓し、撮影では90%のスタントを自ら演じたというのですからね。
それが、作品の中で、見事に撃ちまくり、殺しまくるキアヌが扮するジョンは、今までの彼が演じたキャラに比べても別人のように、頼もしかったし強そうだった。
それに、“殺し屋コミュニティ”みたいなものの描写が、殺し屋御用達のホテルとか、そこでは“仕事”はご法度という掟があり、だから、ジョンも自分を殺しにきた女の殺し屋を殺さずにおいたのに、同じ殺し屋のハリーを殺して、懸賞金200万ドルが懸っているジョンを殺すべく追いかけるのだ。それが身の程知らずの女殺し屋、その始末は、ホテルの支配人が掟破りの女を殺してしまう。その死体の後始末は、掃除屋という仕事人がいるのも「キングスマン」のようで面白かった。
NYの一流ホテルで殺し屋たちが集い、情報交換や怪我の治療もする。そこでは、金貨で支払をして、地下には社交場もある。このホテルのオーナーは、「カムバック!」や「ヘラクレス」に出演していたイアン・マクシェーンが演じていて、いぶし銀のように渋いのだ。
中でも、ヴィゴにジョンを抹殺するように依頼された殺し屋のマーカスこと、ウィレム・デフォーは、孤高のスナイパーであり実はジョンの味方でもある。だから、ジョンの窮地を何度も救ってあげるのだ。最後が、ジョンのためにヴィゴに殺されてしまう。
ジョンは最後は傷だらけになりながらも、ロシア・マフィアのボスヴィゴと正面衝突という、相手のナイフをわざと自分のわき腹に刺させておいて、そのナイフを抜き取りすかさずヴィゴの首を刺すという離れ業に恐れ入りました。
もう、キアヌのハードボイルドな魅力がいっぱいで、続編の製作が決定したというのも納得であります。
2015年劇場鑑賞作品・・・211映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせるも、殺しの仕事から手を引いたジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。暴力から遠く慣れた毎日に安らぎを覚えていた彼だったが、それをロシアン・マフィアによって奪われる。怒りと憎しみに支配された彼は、封印していた殺しのスキルをよみがえらせ、ロシアン・マフィアへのリベンジを果たすことを決意し……。
<感想>愛妻に死なれたショックで打ちひしがれているジョン・ウィックの姿が映しだされ、そんな彼の元に亡き妻からの形見として送られてきた、ビーグル犬のデイジーのあどけなさ。このワンコのおかげで生きる希望を取り戻しかけたジョン。しかし、愛犬に牛乳かけたシリアルを与えるのはダメですからね。
ジョンが、愛犬を乗せて、愛車マスタングにガソリンを入れようとスタンドに立ち寄ったところへ、マフィアの息子ヨセフが彼の車に目を付けて、ある夜のこと、仲間と共に強奪に入りジョンを殴り、愛犬デイジーまで殴り殺してしまう。その後に、バカ息子はその車を盗難車ビジネスを営むジョン・レグイザモの所へ持ちこむのだ。だが、彼はそのマスタングがジョンの愛車であることに気づき、バカ息子を追い返してしまう。
バカ息子の父親、ロシア系マフィアのボスである、ヴィゴは、バカ息子に制裁を加えると共に、「お前のやったことには怒ってない。だが、相手が悪すぎる」と、実はジョンはかつて殺し屋を殺すことを生業とする最強の暗殺者であって、父親のヴィゴとも親交があったのだが、ジョンは愛する妻の存在ゆえに殺し屋稼業を引退した過去があったのだ。ロシアのマフィアのボスのヴィゴには、「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」で悪役を演じたミカエル・ニクヴィストが、ジョンに自分の金庫の中の全財産とファイルを燃やされてしまい、プッツンと切れてしまって最後までジョンと戦っていた往生際の悪いオヤジ。
なるほど、愛犬を殺された仇討で、マフィアを皆殺しにしてしまう、伝説の最強の殺し屋の物語。だからジョンが、亡き妻からのプレゼントの愛犬にどれだけ癒されていたのかが分かるし、狂ったように復讐を誓う男の気持ちも分ります。最近は、太ったとか、独りぼっちとか、パットしない噂ばかり流れてたキアヌだけど、今回の作品では、中々引き締まった身体とアクションを見せてくれるのだ。
深夜に、自宅(豪邸に住んでいるジョン)に忍び込んだヴィゴが仕向けた十数人の殺し屋たち。そいつらを片っ端から始末をして、ハンマーを手に地下室へ行き、コンクリートの床を壊してカバンに入った拳銃を取り出す。
そして、黒いシャツに黒いタイ、濃紺のスーツ、それに防弾チョッキを着け、何挺もの拳銃で完全武装をして、標的のいるディスコに潜入するのだ。
見つかるまでは音も立てず、背後から絞殺、刺殺と、ステルス・アクション。銃撃戦になると、次々と拳銃を持ちかえて弾倉を交換し、群がる敵を確実に、100%の確率で撃ち殺し、群がる敵をさばきながら正確にヘッドショットを決めていく。これが接近戦の格闘技と、ガンプレイが流れるような動きの中で一つになる華麗なるガン・フーアクションなのだ。
凄い、凄い、手に汗を握るほどのキアヌの身体の動きと、銃の早業に圧倒されまくりです。今回の伝説のヒットマンを演じたキアヌ・リーヴスは、文句なくかっこいい~ね。「イコライザー」のデンゼル・ワシントンと互角の勝負ですよ、これは。
この映画の監督は『マトリックス』シリーズでアクション・コーディネーターを任され、キアヌのスタント・ダブルを演じたチャド・スタエルスキ。彼とは気心も知れた上に、他にも「エクスペンダブルズ」や「ボーン」シリーズのアクションには、腕に覚えのあるスタッフが揃っているのであります。
当人のキアヌは、太った身体を撮影の数か月前から、1日8時間の肉体訓練を受けて、柔道や柔術を学び、組み技系の格闘技を、ガン・アクションと融合させる“ガン・フー”を完成させたそうですから。そして、ロシアの軍隊式格闘技システマというゴリゴリの実戦系までも4か月間特訓し、撮影では90%のスタントを自ら演じたというのですからね。
それが、作品の中で、見事に撃ちまくり、殺しまくるキアヌが扮するジョンは、今までの彼が演じたキャラに比べても別人のように、頼もしかったし強そうだった。
それに、“殺し屋コミュニティ”みたいなものの描写が、殺し屋御用達のホテルとか、そこでは“仕事”はご法度という掟があり、だから、ジョンも自分を殺しにきた女の殺し屋を殺さずにおいたのに、同じ殺し屋のハリーを殺して、懸賞金200万ドルが懸っているジョンを殺すべく追いかけるのだ。それが身の程知らずの女殺し屋、その始末は、ホテルの支配人が掟破りの女を殺してしまう。その死体の後始末は、掃除屋という仕事人がいるのも「キングスマン」のようで面白かった。
NYの一流ホテルで殺し屋たちが集い、情報交換や怪我の治療もする。そこでは、金貨で支払をして、地下には社交場もある。このホテルのオーナーは、「カムバック!」や「ヘラクレス」に出演していたイアン・マクシェーンが演じていて、いぶし銀のように渋いのだ。
中でも、ヴィゴにジョンを抹殺するように依頼された殺し屋のマーカスこと、ウィレム・デフォーは、孤高のスナイパーであり実はジョンの味方でもある。だから、ジョンの窮地を何度も救ってあげるのだ。最後が、ジョンのためにヴィゴに殺されてしまう。
ジョンは最後は傷だらけになりながらも、ロシア・マフィアのボスヴィゴと正面衝突という、相手のナイフをわざと自分のわき腹に刺させておいて、そのナイフを抜き取りすかさずヴィゴの首を刺すという離れ業に恐れ入りました。
もう、キアヌのハードボイルドな魅力がいっぱいで、続編の製作が決定したというのも納得であります。
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