パピとママ映画のblog

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ミックス。★★★

2017年10月26日 | アクション映画ーマ行

TV「リーガルハイ」の人気脚本家・古沢良太のオリジナル脚本を、主演の新垣結衣、瑛太に加え、広末涼子、瀬戸康史、永野芽郁、蒼井優、遠藤憲一、小日向文世をはじめとする多彩なキャストの豪華共演で映画化した痛快スポ根・ラブコメディ。失恋の傷を抱え田舎に戻った元天才卓球少女のヒロインが、妻子に捨てられた元プロボクサーとタッグを組み、人生のリベンジを懸けて男女混合(ミックス)ダブルスに挑む姿を、傾きかけた実家の卓球クラブに集う一癖も二癖もある個性豊かなメンバーたちと織りなす笑いと感動の人間模様とともにコミカルに綴る。監督は「リーガルハイ」「エイプリルフールズ」に続いての古沢良太とのタッグとなる石川淳一。

あらすじ:幼い頃の母のスパルタ指導がトラウマとなっている元天才卓球少女の富田多満子(新垣結衣)。母の死後は平凡な人生を送っていた彼女だったが、会社の卓球部のイケメンエース・江島(瀬戸康史)に告白され付き合い始める。しかし喜びも束の間、新入社員の美人卓球選手・愛莉(永野芽郁)に江島を寝取られてしまい、逃げるように田舎に帰った多満子。その実家ではひとり暮らしの父(小日向文世)が、赤字続きの卓球クラブを畳もうか悩んでいた。そんな中、江島と愛莉のラブラブな姿を見せつけられ、復讐心に火が付いた多満子。2人を見返すべく、全日本選手権のミックス・ダブルス部門への出場を決意する。そんな多満子がパートナーに選んだのは、新入部員で妻子に見捨てられた卓球ド素人の元プロボクサー・萩原(瑛太)。こうして多満子は、クラブの再建と打倒江島・愛莉ペアを目標に、欠点だらけの部員たちと猛特訓を開始するのだったが…。

<感想>卓球の男女混合・ミックスを組む二人の“大人キュン”な恋模様がポップに描かれている本作だが、実際の二人も初共演とは思えないほど息はぴったりであり、演技の幅も数段上がっているように見受けられました。

監督が「リーガルハイ」の石川淳一であり、脚本は古沢良太さんと息のあったタッグを組み、古沢良太さんの脚本にはクセのある登場人物ばかり出て来るんですが、今回も、どの役者さんもベテランであり、ドタバタ喜劇になってなくて、面白くて共感を呼ぶんですよね。

ガッキーが演じている富田多満子は、幼いころから母親の真木洋子に特訓をうけて、卓球の天才少女として、まるで“卓球愛ちゃん”のように厳しく母親から卓球の指導を受ける。母親が若くして亡くなり、卓球をすっぱりやめた多満子は、普通のOLへと。そこで会社の卓球部へ入りイケメンエースの江島(瀬戸康史)に告白されて幸せの絶頂だった彼女。彼との結婚を夢見ていたら、ほどなく新入社員の美人卓球選手・愛莉(永野芽郁)に江島を寝とられてしまい、故郷へ舞い戻る。

田舎で待っていたのは、母親が経営していた倒産寸前の「フラワー卓球クラブ」。それからは荒れ放題で、父親の小日向さんが優しいので、甘えて酒を呑んで荒れてしまう娘。しかし、江島を見返したい一心で、再びラケットを握った多満子は、卓球クラブを復活させる。

集まった村人、ミニトマト農家の遠藤憲一夫妻に、セレブ妻の広末涼子に不登校の高校生の佐野勇斗くん、激辛の麻婆トーフしか出さない、中華食堂の変な中国人役の蒼井優が「休むときは死ぬときヨ!」と、叱咤激励する元気溌剌ぶりにシビレました。この中で一番卓球が上手いのが、中国人役の蒼井優だというから、世界的にも中国卓球には敵わないということなの。

そして、新人部員の元プロボクサーの萩原に瑛太が、多満子とペアを組みミックス・ダブルス大会への出場を決意するわけ。最初は喧嘩ばかりの二人だったが、クラブメンバーの支えもあり少しずつ息の合ったペアになっていく二人。

それに、敵の・江島(瀬戸康史)と小悪魔女子・愛莉の永野芽郁のキャピキャピぶりには閉口するが、ガッキーの破壊的な好感度には負けている。

 

そして見どころが、やっぱり卓球の全日本選手権のミックス・ダブルス部門大会ですね。勝ち抜いて決勝まで持ち越して欲しいと願いつつも、相手の江島と愛莉ペアが強くて、いいところまでいくのですが、最後には負けてしまう。

瑛太が演じる訳アリの男は、高速道路の高架建設現場で働いている。その光景は未完成という要素を暗喩させており、高速道路建設には年月が要するが、徐々に完成に向かって行くゆく後景も映し出され、今は未完成でも時が経てば完成するというもの。つまり卓球クラブも、未完成でもいいのではないか?・・・という、人生そのものについて語りかけているようでもあります。

ですが、何よりも、絶頂期にある新垣結衣の魅力が全開であり、観ていて笑顔になりますね。広末さん、他の作品にもちょい役で出演しているが、ここでは医者の奥さん役で、セレブの妻たちにいびられ虐げられる役柄ですが、広末さん張り切ってましたね。それに、生瀬勝久さんがフランス人の卓球選手で、吉田鋼太郎さんも出てましたよ。他にも、あれ、この俳優さん誰だっけ、なんてちょい役でね。

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