パピとママ映画のblog

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ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密★★★★

2015年03月21日 | アクション映画ーナ行
夜になると博物館の展示物が動き出す『ナイト ミュージアム』シリーズ最終章。展示物に命を吹き込むエジプト王の石板の魔力が消えかかる危機を回避すべく、ニューヨーク自然史博物館からロンドンの大英博物館へ乗り込んだ夜警のラリーと仲間たちが大騒動を繰り広げる。主演のベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソンらおなじみの顔ぶれに加え、オスカー俳優のベン・キングズレー、テレビドラマ「ダウントン・アビー」シリーズなどのダン・スティーヴンスらが新たに登場。
あらすじ:ニューヨーク自然史博物館の展示物に命を吹き込むエジプトの石板(タブレット)の魔力が消えかけていた。最悪の事態を回避すべく夜警のラリー(ベン・スティラー)と仲間たちは、石板の謎を解く鍵を求めロンドンの大英博物館へ向かう。一行はエッシャーのだまし絵に迷い込み、恐竜の化石や九つの頭を持つ大蛇に襲われ、ロンドン市街でチェイスを繰り広げるはめに……。

<感想>1930年代のエジプト遺跡から始まる物語は、現代のニューヨークへ、そしてロンドンへ。NYの自然史博物館の仲間たちに、石板の謎を知るアクメンラーの父、エジプト王、アーサー王伝説の騎士ランスロットらが新たに加わり、タイムリミットと闘いつつ、大英博物館から市内を駆け回ります。
冒頭でのニューヨーク自然博物館での、プロネタリウムの場面で星座が投影され、その星座たちが動きだして人々を襲う場面は、とりわけ面白かった。
自然史博物館の面々が、今回は大西洋を渡って大英博物館へと。コントの合間合間にスペクタクルが挟まっているという、例によって、英米のコメディアンたちの芸や間合いにハマるかどうかで、映画全体の楽しさが変わってきそう。
今作では展示物たちの命の源である古代エジプト王の石板が、変色し、魔力を失いつつあることが判明。石板の創造主であるアクメンラーの父親が、魔力を取り戻す方法を知っているというので、ロンドンへと。

石板のためにロンドンの大英博物館へやってきたのは、ラリーの他に息子のニッキーと仲間たちの、西部劇のジェデダイアのオーウェン・ウィルソンに、ローマ帝国オクタヴィウスのスティーブ・クーガン、アジアの騎馬遊牧民であるフン族の王アッティラ・ザ・フンに、人懐っこくて好奇心旺盛な猿のデクスター、博学で自然史博物館の展示物たちの父親的存在であるセオドア・テディ・ルーズベルト、古代エジプトの青年王であるアクメンラー、アメリカ先住民で女性探検家のサカジャウィア。

大英博物館では、展示物の大恐竜トリケラトブスに追われて大騒動になる。それに、ガルーダというインド神話に登場する神鳥で、ラリーたちがソウリュウという中国の古代神話に登場する九頭の大蛇に襲われて苦戦するのを応援する。

そして、不思議な空間が展開するエッシャーの騙し絵の中に迷い込んだりと、最新のVFXを駆使した奇想天外な仕掛けが待ち受けるのも面白いです。
大英博物館の女性警備員ティリー、デブちょのレベル・ウィルソンから、博物館の展示物が夜になると動き出す理由を聞かされる、NYの自然史博物館の館長マクフィーも、出演している。石板の秘密を3話まで知らなかったとはね。

主人公の博物館夜警のラリーはもちろん、ほとんどすべての登場人物が、絶えず走り回っているという意味では、ノンストップ・ムービーのようですね。
アクメンラーが父王マレンカレ(ベン・キングズレー)から「月光に当てると石板が甦るという」石板の秘密を聞きだし、ほっとしたのもつかの間、愛する王妃グウィネヴィアの元に戻りたいランスロットが、石板を奪いロンドンの街へと逃げ出し、ラリーたちは彼を追うことに。

大英博物館からロンドンの街へ飛び出した彼らは、あの英テレビシリーズ「ダウントン・アビー」でブレイクし、主演映画ザ・ゲストではミステリアスな役どころと、引き締まった肉体美で世界中の女性たちを魅了したイケメン俳優のダン・スティーブンス演じる中世の騎士ランスロットが、驚きの表情を浮かべている視線の先には、大ヒットシリーズで孤高のヒーローを演じる超大物スター。サービス精神おう盛なこの俳優は、映画のタイトルにもなっている人気キャラの「ウルヴァリン」のポーズを見せるなどうれしいサプライズを披露してくれる。そう言えばもうお分かりですよね。

それに、ラリー役に加えて、自然史博物館の新たな展示物であるネアンデルタール人のラーを一人2役で演じるベン・スティラー。幼い子供のような言語をもたない原始人を熱演しています。
DJになろうと夢見ている息子のニック、自分の苦い経験から息子には大学へ進学して欲しいと願うラリー。冒険を通じて互いを理解した彼らが答えを導き出すラストでは、息子の成長を喜ぶ傍で、子離れに迫られるラリーの背中が寂しそうに映る。最後に、別れを切りだす姿の故・ロビン・ウィリアムズのテディ・ルーズヴェルト役が似合っていたと、改めて思いました。
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