アメリカンフットボールのプロリーグ、NFLのドラフト会議を題材にした人間ドラマ。大物ルーキーを獲得して弱小チーム再生を狙うアメフトチームのゼネラルマネージャーが、ドラフト会議で一世一代の勝負を仕掛ける。監督は、『抱きたいカンケイ』などのアイヴァン・ライトマン。チーム存亡の命運を背負う主人公に名優ケヴィン・コスナーがふんし、その脇を『デアデビル』などのジェニファー・ガーナーなどの実力派が固める。次々と紹介されるアメフト界の裏側に引き込まれる。
あらすじ:アメリカンフットボールのプロチーム、クリーブランド・ブラウンズ。今は亡き名監督の父親の後を受け、そのゼネラルマネージャーを務めるサニー(ケヴィン・コスナー)は、成績の不振が続いているチームの状況に焦りを感じていた。地元ファンから寄せられる熱い期待とオーナーからのプレッシャーに応えるべく、12時間後に迫ったドラフト会議で是が非でも大物ルーキーを獲得せねばと決意する。そんな中、オーナーの横やりや弱みに付け込んだライバルチームのGMの口車に乗せられて、翻弄されていく。自身とチームの存亡を揺るがしかねない危険なトレードに応じてしまうが……。
<感想>アメリカンフットボールは好きですが、あまり日本ではTV中継をしていないし、どちらかと言うとサッカーや野球が主に観ていますね。でも、日本のプロ野球のドラフト制度のようなクジ引きは一切無し。チーム間の“指名権トレード”や選手指名時間は10分間、など、独自のルールが驚きのドラマを生み出しています。
NFLの全面協力を得て、TV放送向けに派手にショー・アップされた実際のドラフト本番中に撮影を実施したというのだ。これは脚本の勝利でしょう。
ドラフトの限られた時間に、事態が二転三転するスリリングさ、アメリカンフットボールのドラフトルールを最大限に活用した映画は、初という脚本チームに最大限の拍手を送りたい。
もちろんブラウンズをはじめ登場するチーム名もすべて実名で、映画にリアルな緊迫感を与えている。選手指名のタイムリミットが迫る中、他のチームとの駆け引きが繰り広げられるクライマックスでは、二転三転するスリル感と、一発逆転の爽快感が味わえますから。
ですが、ドラフトにこんなルールや駆け引きがあることは知らなかったです。これは上手い企画ですよね。前に観たオリヴァー・ストーンの「エニイ・ギブン・サンデー」は暴露的なNFL映画だったが、こちらはあくまでもウエルメイド。ダッチダウンのシーンなど一度も見せないが、最後まで飽きさせないのがいい。時間との闘いなど試合さながらの緊迫感があるし、結末は想像はつくものの、気持ちのいいハッピー・エンディングになっている。
しかし、ケヴィン・コスナーが出て来ると必ずといって女がつきもので、秘書のアリに手を付けて妊娠させて、彼女が子供が出来たといっているのに生返事のサニー。バツイチで元妻も出て来くるし、まぁ、ドラフト・デイなのでサニーの頭の中はそのことで一杯なので、子供のことなど考えられないのだろう。それにしても、よく倉庫に二人で仲良く入っているのには笑えた。
電話での駆け引きをワイプを多用したマルチ画面で処理するのだが、これほど創意を欠いた分割の画面も珍しい。と同時に、両者の表情の変化を見せれば充分という、空間無視の演出ですよね。う~ん、これは空間が意味のない背景にしかなっていないと思う。
低迷虫のチーム再建に燃えるGMを、ケヴィン・コスナーが演じているのだが、かなり危なっかしいワンマンキャラなのでハラハラするが、一種のギャンブラーだと思えば納得がいく。最大の見所は、やはり終盤のドラフト会議で、迫りくるタイムリミットと闘いながら、ライバルチームと水面下の駆け引きを繰り返し、人事を尽くして天命に懸ける。勝負に勝って希望の選手を獲得し、理想のチームを作り上げる快感は格別だろう。ドラフト会議の持つこのギャンブル的な要素が、男たちを熱くさせるのだ。
2015年劇場鑑賞作品・・・56 映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング
あらすじ:アメリカンフットボールのプロチーム、クリーブランド・ブラウンズ。今は亡き名監督の父親の後を受け、そのゼネラルマネージャーを務めるサニー(ケヴィン・コスナー)は、成績の不振が続いているチームの状況に焦りを感じていた。地元ファンから寄せられる熱い期待とオーナーからのプレッシャーに応えるべく、12時間後に迫ったドラフト会議で是が非でも大物ルーキーを獲得せねばと決意する。そんな中、オーナーの横やりや弱みに付け込んだライバルチームのGMの口車に乗せられて、翻弄されていく。自身とチームの存亡を揺るがしかねない危険なトレードに応じてしまうが……。
<感想>アメリカンフットボールは好きですが、あまり日本ではTV中継をしていないし、どちらかと言うとサッカーや野球が主に観ていますね。でも、日本のプロ野球のドラフト制度のようなクジ引きは一切無し。チーム間の“指名権トレード”や選手指名時間は10分間、など、独自のルールが驚きのドラマを生み出しています。
NFLの全面協力を得て、TV放送向けに派手にショー・アップされた実際のドラフト本番中に撮影を実施したというのだ。これは脚本の勝利でしょう。
ドラフトの限られた時間に、事態が二転三転するスリリングさ、アメリカンフットボールのドラフトルールを最大限に活用した映画は、初という脚本チームに最大限の拍手を送りたい。
もちろんブラウンズをはじめ登場するチーム名もすべて実名で、映画にリアルな緊迫感を与えている。選手指名のタイムリミットが迫る中、他のチームとの駆け引きが繰り広げられるクライマックスでは、二転三転するスリル感と、一発逆転の爽快感が味わえますから。
ですが、ドラフトにこんなルールや駆け引きがあることは知らなかったです。これは上手い企画ですよね。前に観たオリヴァー・ストーンの「エニイ・ギブン・サンデー」は暴露的なNFL映画だったが、こちらはあくまでもウエルメイド。ダッチダウンのシーンなど一度も見せないが、最後まで飽きさせないのがいい。時間との闘いなど試合さながらの緊迫感があるし、結末は想像はつくものの、気持ちのいいハッピー・エンディングになっている。
しかし、ケヴィン・コスナーが出て来ると必ずといって女がつきもので、秘書のアリに手を付けて妊娠させて、彼女が子供が出来たといっているのに生返事のサニー。バツイチで元妻も出て来くるし、まぁ、ドラフト・デイなのでサニーの頭の中はそのことで一杯なので、子供のことなど考えられないのだろう。それにしても、よく倉庫に二人で仲良く入っているのには笑えた。
電話での駆け引きをワイプを多用したマルチ画面で処理するのだが、これほど創意を欠いた分割の画面も珍しい。と同時に、両者の表情の変化を見せれば充分という、空間無視の演出ですよね。う~ん、これは空間が意味のない背景にしかなっていないと思う。
低迷虫のチーム再建に燃えるGMを、ケヴィン・コスナーが演じているのだが、かなり危なっかしいワンマンキャラなのでハラハラするが、一種のギャンブラーだと思えば納得がいく。最大の見所は、やはり終盤のドラフト会議で、迫りくるタイムリミットと闘いながら、ライバルチームと水面下の駆け引きを繰り返し、人事を尽くして天命に懸ける。勝負に勝って希望の選手を獲得し、理想のチームを作り上げる快感は格別だろう。ドラフト会議の持つこのギャンブル的な要素が、男たちを熱くさせるのだ。
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