パピとママ映画のblog

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ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結★★★

2021年11月05日 | アクション映画ーサ行

            


「バットマン」や「スーパーマン」を生んだDCコミックスに登場する悪役たちがチームを組んで戦う姿を描いたアクションエンタテインメント。デビッド・エアー監督により映画化された「スーサイド・スクワッド」を、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで大きな成功を収めたジャームズ・ガン監督が新たに描く。



あらすじ:ジョーカーと別れて彼氏募集中の身になり、ますますクレイジーになったハーレイ・クインを筆頭に、最強スナイパーのブラッドスポート、虹色のスーツに身を包んだ陰キャのポルカドットマン、平和のためには暴力もいとわないという矛盾な生き様のピース・メイカー、ネズミを操って戦うラットキャッチャー2、そして食欲以外に興味のないキング・シャークという、いずれも強烈な個性をもった悪党たちが、減刑と引き換えに、危険な独裁国家から世界を救うという決死のミッションに挑む。出演は、前作に続いてハーレイ・クイン役を演じるマーゴット・ロビーほか、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマンら。サメの姿をしたキャラクター、キング・シャークの声をシルベスター・スタローンが担当した。



<感想>ガン監督は、C級の冴えない悪役たちが活躍するという原作の魅力に立ち戻り、イケてないヴィランを新たに10人以上もビックアップ。さらには、60年代の戦争映画の臨場感を目指して、あえてCGによる特殊効果を極力おさえて、カメラでの撮影にこだわったのだ。その迫力のアクション映像にも注目したい。


登場するのは14人の“全員、終身刑の激ヤバ悪党チーム”。バッチバチにイカれていて、どこまでも観客を笑わせ高揚させるウルトラ・クレイジーな超大作――と評判なだけに、映画ファンを自称するならば見逃す手はない。



まずはマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クイン。前作「スーサイド・スクワッド」で人気を博し、映画史に残る“悪カワ”ヒロインとして世界中でさらに愛されるように。彼女の行動原理はほとんどの場合「ジョーカーのため」だが、今作では果たして。予告映像では華麗なドレス姿で銃を乱射する姿が印象的。いずれにしろ、ぶっ飛んだ活躍を“魅せて”くれる。


今回はハーレイ・クインら極悪ヴィランたちによる、秘密工作チーム「ザ・スーサイド・スクワッド」に与えられたミッションは、南米の島国にある極秘人体実験施設を破壊すること。この国で軍事クーデターが起き、その首謀者がこの施設に隠された「ある秘密」を手に入れようとしていたわけ。



死亡率最悪の刑務所「ベル・レーヴ」に収容されている、ハーレイ・クインら究極の悪党=極悪たち。減刑と引き換えに政府が彼らに課したのは、世界の脅威となる極秘計画を阻止すること。命令に背いても作戦が失敗しても、即死という状況の中で、悪党の寄せ集め「スーサイド・スクワッド」が成功率ほぼゼロの、自殺級ミッションに挑むのであった。


主役は“死亡率最悪”の刑務所に収容されている究極の悪党=“極”悪党たち。ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)やブラッドスポート(イドリス・エルバ)らは、政府の特命により、刑期の短縮を引き換えに「成功率ほぼ0%」「首の後ろに爆弾が埋め込まれ、命令に背けば即死」「ミッション失敗でももちろん即死」という、ほとんど死刑みたいなデス・ミッションに挑むのだ。



一体、あれは何なのか? たとえスーパーパワーを持つヒーローでも、連帯しなければ無事には済みそうにない。しかし今回、立ち向かうのはクレイジーで、クセが強すぎる筋金入りの悪党たち……。ということで14人は全員、他人を思いやるとかそういうのは全くない。だから世界的脅威そっちのけで内輪揉めするし、信頼関係以前に「いつか誰かが裏切りそう」というムードすらある。


見ればわかる、押し寄せてくる魅力が半端じゃない。ハーレイ・クインたちが軽すぎるノリで颯爽と戦場へ飛び出し、どぎついジョークをかましながらド派手なバトルを繰り広げていく――。



そして「マイティ・ソー」シリーズでヘイムダルに扮し、「ワイルド・スピード スーパーコンボ」でも規格外の存在感をみせた人気俳優イドリス・エルバが、今作では幼少期から戦闘訓練を積んできた最強スナイパー、ブラッドスポートを演じる。スーパーマンを集中治療室送りにした罪で投獄されているらしく、この度のミッションでは全身を特殊なプロテクターで防護し、銃口が3つある特徴的な拳銃で戦う模様。その肉体と弾丸で、死地に活路を開くのだ。



ほかにもスーサイド・スクワッドをまとめる軍人リック・フラッグ(ジョエル・キナマン)や、「ダークナイト」「アントマン」など多数のアメコミ映画に出演歴のあるデビッド・ダストマルチャンが扮するポルカドットマンが、サメ人間のようなキングシャーク、全身カラフルな水玉模様のタイツスーツを着ているのだ。それに、頭部から何かが突き出たシンカーなど外見もインパクト大なのだ。


しかも他キャストには、ヨンドゥ役のマイケル・ルーカー、タイカ・ワイティティ、ヨンドゥの部下役を演じた監督の弟のショーン・ガンらも名を連ねており、そしてヨンドゥの元戦友役であるシルヴェスター・スターロンもヴィランの役で出演している。


映画ファンは悶絶ものの超豪華な陣容となっている。一目瞭然で「普通じゃない」と直感する面々ばかり。そして、すごいのは、こんなにキャラ立ちした面々が「いつ、どこで、誰が死ぬかわからない」らしいこと。今作のジェームズ・ガン監督は「残念だが、たくさんのキャラが死亡」と言っていた。とにかくDVDでもいいから鑑賞することを薦める。

 


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