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『G.I.ジョー』などのチャニング・テイタムの実体験を基に、『オーシャンズ』シリーズなどのスティーヴン・ソダーバーグ監督が放つドラマ。絢爛(けんらん)なショーが繰り広げられる男性ストリップクラブに集うダンサーたちが、さまざまな出来事を経て自身を見つめ直していく。チャニングが主人公のマイクにふんし、ダンサー経験者ならではの華麗な踊りを披露。『ビーストリー』のアレックス・ペティファーや『リンカーン弁護士』などのマシュー・マコノヒーといった実力派の共演や、彼らの屈強な肉体も見もの。
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あらすじ:実業家を名乗って複数の仕事を抱えるマイク(チャニング・テイタム)は、夜になると男性ストリップクラブ「エクスクイジット」のスターダンサーとして活躍。ひょんなことから知り合った、19歳のアダム(アレックス・ペティファー)に女性を惹(ひ)きつける天賦の才を見いだしたマイクは、彼をクラブへと連れていく。異様な世界に驚きながらも、ステージに上がった彼は女性客たちの圧倒的支持を得てダンサーの一員に。弟分のようなアダムの面倒を見てやるマイクだったが、彼が金の絡んだトラブルに巻き込まれたのを知る。
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<感想>これはチャニング・テイタムがストリップ稼業から脱して本当の自分を模索するという物語。セクシー筋肉俳優のテイタム自身のプロデュース作でもあり、セックス・シンボルのイメージと自ら戯れつつ、その葛藤をも赤裸々に暴露しているようにも思えた。
やはりソダバーグ監督はちょっと芸術っぽかったり、テーマ性の強い作品の方が、知的でダイナミックな面白さに満ちているようだ。本作ではその点ではジャンルも曖昧で、誰に向けて作ったのかというと?・・・やっぱりチャニング・テイタムファン向けでしょうね。久しぶりに目の保養になりました。DVD出たら買おうっと、楽しみ。
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男性のストリップを楽しめる映画は、日本では実に少ない。アダルトビデオでも見ればいいのだろうが、やっぱり筋肉美を強調し踊りも今風のキレキレのリズムで見ごたえ十分でした。特にラストのステージで、宙ズリになってクルクルと回転して踊るチャニングには、もう言うことありません。
舞台の前列席って、かぶりつきっていうんですか、あんなに近くで見られてダンサーが自分の席までやって来て、女客と絡んで踊る姿には驚きです。日本では男性ストリップ店なんて少ないし、特に地方ではないです。一度でいいから見てみたいと思いましたね。
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アダム役のアレックス・ペティファーも若いので、チャニングと一緒に舞台で踊る姿が最高。しかし、薬物中毒になり人生をダメにしてしまうのを、どうして兄貴としてマイクは、最後まで薬を抜くようにしてやらなかったのかが不思議です。アダムのお姉さんに恋をしてしまうマイクも、やはり堅気の仕事を真面目にしなければ、恋は成就しないと思った。いくら弟の薬代を売人に代わりに支払ってもだ。
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一番良かったチャニングは、よくある成功と挫折と復活の物語を演じるが、要所を演出上の技巧と共にマコノヒーが締めくくる。確かにオーナーはマコノヒーなのだが、チャニング目当ての客が多いし、店の売り上げの取り分とかで揉めて、彼には自分で手作り家具の店を開きたいという夢があり、マイアミで店をやろうというマコノヒーには付いていけないのだ。
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それに、マイクの手作り家具店も、ストリッパーで稼いだ金ではまだまだ足りない。後のお金をローン会社で借りようとするも断られてしまう。ショーの世知辛いダークサイドを描いているが、でも途中でほっぽりだすのは後味が悪い。
映画の全幅の信頼をマコノヒーに寄せていて、彼がカメラに接近した際の演出やラストのステージも笑えて完璧に仕上がっている。
ともかくとして、中年過ぎたマシュー・マコノヒーの少しすねた元ストリッパーの、開き直った演技が印象に残った。
2013年劇場鑑賞作品・・・313
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あらすじ:実業家を名乗って複数の仕事を抱えるマイク(チャニング・テイタム)は、夜になると男性ストリップクラブ「エクスクイジット」のスターダンサーとして活躍。ひょんなことから知り合った、19歳のアダム(アレックス・ペティファー)に女性を惹(ひ)きつける天賦の才を見いだしたマイクは、彼をクラブへと連れていく。異様な世界に驚きながらも、ステージに上がった彼は女性客たちの圧倒的支持を得てダンサーの一員に。弟分のようなアダムの面倒を見てやるマイクだったが、彼が金の絡んだトラブルに巻き込まれたのを知る。
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<感想>これはチャニング・テイタムがストリップ稼業から脱して本当の自分を模索するという物語。セクシー筋肉俳優のテイタム自身のプロデュース作でもあり、セックス・シンボルのイメージと自ら戯れつつ、その葛藤をも赤裸々に暴露しているようにも思えた。
やはりソダバーグ監督はちょっと芸術っぽかったり、テーマ性の強い作品の方が、知的でダイナミックな面白さに満ちているようだ。本作ではその点ではジャンルも曖昧で、誰に向けて作ったのかというと?・・・やっぱりチャニング・テイタムファン向けでしょうね。久しぶりに目の保養になりました。DVD出たら買おうっと、楽しみ。
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男性のストリップを楽しめる映画は、日本では実に少ない。アダルトビデオでも見ればいいのだろうが、やっぱり筋肉美を強調し踊りも今風のキレキレのリズムで見ごたえ十分でした。特にラストのステージで、宙ズリになってクルクルと回転して踊るチャニングには、もう言うことありません。
舞台の前列席って、かぶりつきっていうんですか、あんなに近くで見られてダンサーが自分の席までやって来て、女客と絡んで踊る姿には驚きです。日本では男性ストリップ店なんて少ないし、特に地方ではないです。一度でいいから見てみたいと思いましたね。
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アダム役のアレックス・ペティファーも若いので、チャニングと一緒に舞台で踊る姿が最高。しかし、薬物中毒になり人生をダメにしてしまうのを、どうして兄貴としてマイクは、最後まで薬を抜くようにしてやらなかったのかが不思議です。アダムのお姉さんに恋をしてしまうマイクも、やはり堅気の仕事を真面目にしなければ、恋は成就しないと思った。いくら弟の薬代を売人に代わりに支払ってもだ。
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一番良かったチャニングは、よくある成功と挫折と復活の物語を演じるが、要所を演出上の技巧と共にマコノヒーが締めくくる。確かにオーナーはマコノヒーなのだが、チャニング目当ての客が多いし、店の売り上げの取り分とかで揉めて、彼には自分で手作り家具の店を開きたいという夢があり、マイアミで店をやろうというマコノヒーには付いていけないのだ。
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それに、マイクの手作り家具店も、ストリッパーで稼いだ金ではまだまだ足りない。後のお金をローン会社で借りようとするも断られてしまう。ショーの世知辛いダークサイドを描いているが、でも途中でほっぽりだすのは後味が悪い。
映画の全幅の信頼をマコノヒーに寄せていて、彼がカメラに接近した際の演出やラストのステージも笑えて完璧に仕上がっている。
ともかくとして、中年過ぎたマシュー・マコノヒーの少しすねた元ストリッパーの、開き直った演技が印象に残った。
2013年劇場鑑賞作品・・・313
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