ABBAの名曲の数々で綴る人気ミュージカルをメリル・ストリープとアマンダ・セイフライドの主演で映画化し世界的に大ヒットした「マンマ・ミーア!」の続編。前作と同じくギリシャの架空の島“カロカイリ島”を舞台に、前作から10年後の物語と、若きドナと3人のパパたちとの出会いの物語を綴る。出演はオリジナル・キャストに加え、若きドナ役で「シンデレラ」のリリー・ジェームズ、ドナの母にしてソフィの祖母役でシェールが登場。監督は「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」「17歳のエンディングノート」のオル・パーカー。
あらすじ:エーゲ海に浮かぶギリシャの美しい島“カロカイリ島”。ソフィは母ドナとの夢だった新築ホテルをついに完成させ、それを祝うオープニング・パーティの準備に奔走していた。しかし夢を叶えた一方で、ニューヨークに滞在中の夫スカイとのすれ違いにかつてない不安を抱えていた。そんな中、ソフィの妊娠が発覚し、自分を身ごもったときの母の気持ちに思いを馳せるとともに、3人のパパたちとどのように出会ったのかを知りたいと思うようになる。
1979年、オックスフォード大学を卒業した若き日のドナは、見聞を広めたいとひとりで旅に出る。やがて宿泊先のホテルで若き日のハリーと出会うドナだったが。
2009年1月「マンマ・ミーア!」
<感想>舞台ミュージカルを映画化し、全世界興収6億$超のヒットを記録した前作から10年、映画オリジナルの続編が完成。ギリシャのカロカイリ島を舞台に、悩み多き娘ソフィの今と母ドナの青春時代がリンクし、同時進行で描かれている。
そういえば、10年前のはっちゃけメリル・ストリープと、キュートすぎるアマンダ・セイフライドの、ハッピーなミュージカルに大興奮したのを思い出しました。今回もそれ以上を上回るくらいにワクワクする作品になっている。
大人の事情やしがらみが多いハリウッド映画界で、10年を経てオリジナルメンバーが勢揃いすることにまず感動。
そして3人のパパも再出演、サム役のピアース・ブロスナン、ハリー役のコリン・ファース、ビル役のステラン・スカーシュゴード。今やオスカー俳優となったコリン・ファースが、前作と変わらずお茶目な姿を見せてくれているのが何とも嬉しかった。
主人公ソフィがホテルの開業を目指して奮闘する現在と、ソフィの母ドナの若き日である1979年の物語を交錯させながら、母から娘へと受け継がれていく物語をつづっていく。キャストにはソフィ役のアマンダ・セイフライドを筆頭に、ドナ役のメリル・ストリープら前作のメンバーが再結集。
若き日のドナ役に「シンデレラ」のリリー・ジェームズ、若き日のサム役に「戦火の馬」のジェレミー・アーバイン、ソフィの祖母ルビー役には大物歌手「バーレスク」のシェールら、アンディ・ガルシアと新たなメンバーも参加、パワフルな歌声を披露する。
個人的感想では、やはり何といっても本作の白眉は、ソフィの祖母役シェールでした。とてもお婆さん役とは思えない、そのパワフルサ、ゴージャスさ、有無を言わせぬホンモノ感ですね。
だから、一番の見せ場は、“悲しきフェルナンド”を歌う彼女とアンディ・ガルシアによって花を添えると言うか、がっちり場をさらうシェールが、唯一のプロの歌手として本領を発揮するシーンに全部持っていかれました。
そして、シェールとメリル・ストリープ共演と言えば、共にオスカー候補となった「シルクウッド」(83)をつい思い出してしまい、懐かしい気分にさせてくれる。
今作のように開幕からノリノリでいってくれると見るほうもテンションが上がります。ABBAの「ダンシング・クィーン」などはもちろんのこと、前作で使われなかった「マイ・ラブ、マイ・ライフ」といったバラード曲が登場人物の心情を代弁してゆく。
母から娘へと、そしてその娘の子供へ。時を経て語り継がれる大きく深い“愛”に、胸の奥が熱くなります。お楽しみシーンもバッチリあるので、ファンには絶対に見逃せませんよ。そして、新メンバーも加わり、ハズさないお馴染みの名曲に、やっぱりABBAの世代の身としては、カラオケ大会みたいで楽しいし、よりパワーアップしたミュージカルシーンによって、最後まで飽きさせない最高のプレゼントでした。
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