「ルーム」のブリー・ラーソンがマーベル原作ヒーローで、“アベンジャーズ”誕生の鍵を握る存在“キャプテン・マーベル”を演じるアクション・アドベンチャー大作。アベンジャーズ誕生前の1990年代を舞台に、過去の記憶を失った代償に強大なパワーを手にしたヒロインが、S.H.I.E.L.D.(シールド)の若きニック・フューリーと出会い、一緒に自らの記憶の謎に立ち向かっていくとともに、彼女の記憶に隠された秘密を狙う正体不明の敵との壮絶な戦いに身を投じていく姿を描く。共演はサミュエル・L・ジャクソン、ベン・メンデルソーン、クラーク・グレッグ、ジュード・ロウ。監督は「ハーフネルソン」「ワイルド・ギャンブル」のアンナ・ボーデン&ライアン・フレック。
あらすじ:舞台は、アベンジャーズが結成される以前の1995年。クリー帝国の精鋭部隊“スターフォース”の女性ソルジャー、ヴァース(キャプテン・マーベル)は、失った記憶のフラッシュバックに悩まされていた。彼女の失われた記憶には大きな秘密が隠されており、それをクリー人の宿敵で、自在に姿を変える能力を持つスクラル人が狙っていた。やがてスクラル人を率いるタロスとの攻防の末に地球に墜落したヴァース。彼女はそこでS.H.I.E.L.D.の敏腕エージェント、ニック・フューリーと出会う。ヴァースの謎に満ちた存在に興味を示し、行動を共にしていくフューリー。地球に大きな脅威が迫る中、2人は協力して彼女の失われた記憶を探っていくのだったが…。
<感想>キャプテン・マーベルは、1977年にコミックでデビューした女性ヒーローです。クリー星人であるキャプテン・マーベル(男)の戦いに巻き込まれた地球人女性キャロル・ダンバース(アメリカ空軍のパイロット)に彼のスーパーパワーが宿り、凄まじいい破壊力を持つ光子ビームを操る、空飛ぶ力を持つ超人になってしまう。当初はミズ・マーベルと名乗ってましたが、後にキャプテン・マーベルになる。絶大な宇宙のパワーも操れるため、マーベル最強のヒーローとの声もある。
しかし、彼女は特殊なパワーの持ち主だが、過去の記憶を失っていた。身に覚えのない“記憶”のフラッシュバックに常に悩まされ、その記憶に隠された秘密を解き明かそうとする。2015年に「ルーム」でアカデミー賞主演女優賞を獲得したブリー・ラーソンがキャプテン・マーベルを演じるほか、ジュード・ロウ、サミュエル・L・ジャクソン、アネット・ベニングといった超有名俳優らが共演する。
宇宙船バトルは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、空飛ぶヒーローはアイアンマン等ですでにお馴染みですが、ヒーロー自ら宇宙を駆け巡るアクションはありそうでなかった。まさにキャプテン・マーベルはスペース・ヒーローですね。
本作には久しぶりにサミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーが登場します。この映画は1990年代が舞台で、若きニック・フューリーが片目を失う前の時で、アベンジャーズ誕生以前の物語です。サミュエルが若返っているのがいい。
国際平和維持組織シールドのエージェントで元軍人。ロサンジェルスのビデオショップに墜落したヴァースと遭遇し、過去の謎を追う彼女と共に行動するようになる。それがやがて、宇宙の脅威から地球を守るヒーローたちを集めるアベンジャーズ計画に繋がるのだった。
それにヴァースの“失われた記憶”を狙うスクラル人タロスたち。数世紀にわたりクリー帝国と闘い続けている、宿敵スクラル人たちを率いるタロス。ヴァースの失われた記憶がとてつもない秘密の鍵であることを知り、彼女を狙っている。スクラル人は緑色の肌をしたトカゲのような姿だが、何にでも姿を変えられるため、地球人に変身する。
ヴァースはスクラル人たちを率いるタロスに捕獲されてしまう。何とか逃げ出したヴァースだが、たどり着いたのが1990年代のロサンジェルス。そこで彼女は通報を受けた国際平和維持組織シールドのニック・フューリーに出会います。断片的に甦ってきた記憶をもとに、フューリーと共に砂漠地帯にある米空軍基地に向かう。そんな彼女の前にタロスが人間に変身して現れるのだ。
そして、スター・フォースを引き連れてヴァースの前に立つハンマーのようなものを持った男は、ロナンというクリー人ですが、このキャラは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメイン・ヴィランでした。
そうなんです、「キャプテン・マーベル」は「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」より前の話なので、この時点ではロナンは生きているのです。
キャプテン・マーベルが戦うのはエイリアンのスクラル人です。コミックの方でも有名なエイリアン種族で、クリー人とも戦争しています。彼らの特徴は変身能力。人間やヒーローに化けて地球に潜入し、侵略しようとします。従ってヴァースは、最初はクリー人の戦士として、最後は地球を守るヒーローとしてスクラル人と戦うわけです。
空軍パイロット時代の女性の同僚、マリア・ランビュー。コミックでは、彼女の娘モニカが、キャプテン・マーベルの名を襲名するヒーローになります。
さらに気になるのがジュード・ローの演じるキャラクター。果たして彼は味方なのか敵なのか?彼は、クリー帝国のソルジャー集団のリーダーであり“スターホースの司令官”でもある。重力を操る力を持ち、優れた戦闘能力と統率力で精鋭ソルジャー集団を率いるリーダー。6年前に、瀕死のヴァースを発見して、エリート・ソルジャーに育成した。ヴァースの師とも呼べる存在で、地球に不時着した彼女のもとへ宇宙船で向かう。
知っておきたい猫ちゃん。この猫はキャロルこと、キャプテン・マーベルのペットですが、実はエイリアンなのです。名前はグース、またはチューイであり、正体は猫そっくりに擬態した、異星の怪物フラーケンであったことが判明したのだが、とりあえずキャロルは、チューイと名付けていて飼い続けている。エイリアンの猫なので、口の中から蛸の足がたくさん(8本)出て来て、何でも食べてしまう恐ろしい猫ちゃんなんです。
さて、「キャプテン・マーベル」がどうやって今の「アベンジャーズ/エンドゲーム」にどのようにリンクするのか?・・・が気になるところです。こればかりは映画を観て確かめるのが一番のようですね。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」の“最後”を前に、誰も知らない“誕生の秘密”が明かされる。たったそれだけでも、この映画を見る「価値」と「意味」は十二分にあると思います。
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