身体も少し楽になり生命力が戻りつつある。
それで電話をくれたSに明日暇かと聞いたら暇というので家に来てもらうことにした。
友を呼び、気遣い無しのおもてなしができるかのリハビリである。
Sも身体が丈夫ではないので虚弱な者を理解できる素地は備わっている。
未熟者さんは気遣いし過ぎるから疲れちゃうんだよの言葉をSから頂いた事がある。
それで今日はどれだけ楽に接待できるかの試しでもある。
Mさんの夫様がブルーレイで録画してくれた、北欧に住む切り絵作家のDVDを観ることが出来た。
スウェーデンの美しい森や切り絵作家のファンタスティックな雰囲気とご夫婦の美しさに癒された。
穏やかな二人の生活から滲み出てくるのだろう、色と線に、テレビ画像を切り取ってそのまま部屋に飾っておきたいほどの美を感じた。
70歳のアグネータさんの誕生会場面があった。
そこに「人生の階段」というスウェーデンに古くから伝わる一つの絵が映されていた。
その階段の頂上階が50歳、下り坂最後の段は100歳であり、その下には柩があり、蓋が開いている。
人生をパートナーと共に歩む階段である。
順風満帆の人生などどこにもないと下り坂で感じられるようになった。
この人生の階段を富士登山に喩えてみた。
登頂し、ホッとする間も無く下山し始めた、息子が小学6年生の時の富士登山である。
あの時も貧血だった。
非常に苦しかった思いと、皆と離れて登る私を何度も振り返る心配そうな息子の姿に優しさを感じていた。
せっかちな夫の「下りるぞ」に「え~もう下りるのせっかく登ってきたのに」という娘の言葉が心に深く残っていた。
下り坂、私には最高だった。
下りる方が登るより大変という人が多いが、上りの苦しさと比べたら私には全く楽に思えた。
火野正平が「人生、下り坂サイコー」といって自転車をこぐテレビの仕事に共感し、人生下り坂最高の生き方ができたら幸せであるな~と・・・・。ブツブツ
さて、Sは無事バスに乗れるのだろうか?
そして私は今日を疲れないでSと過ごせるだろうか結果が楽しみである。
写真「いのちのつながり」は驚きの1冊である。
Mちゃんが「これ読んで」とたくさんある絵本のなかから選んできた。
あれ?この感じ…と思いながら読み進めた。
読み終わり最後のページをみると「ハルが私にこれ読んでともってきた、2006」と記してある。
10年前のハルの3歳の頃である。
いのちのつながりを感じてしまう一冊だったのでここにUP。
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