こんにちは~!!
PeachBloom(ピーチブルーム)の帽子デザイナーの入澤恭子です
先日友人と食事をしていたら「カンカン帽かぶってる人は帽子は取らないのね~」と。
ふと店内を見渡すと、帽子着用率は結構高め。
私「ほんとだ~。髪型が帽子の形になっちゃってるからとらないんだと思うよ」
友人「へ~」
ちょっと待てよ、カンカン帽って言ってたけどカンカン帽はひとりもいない。
モットルのブレードのボーラーハットのブリムをむりやり下向きに下げてかぶってる人(ひょっとしていわゆるカンカンのブリムは水平だからブリムが上がっているボーラーより下げた方が水平に近いからカンカン風にかぶりたかったのかも)
シゾールのトップハット
ウールのソフトハット
私「カンカン帽は誰もいないけど…」
友人「あの麦わら帽子みたいなのをカンカン帽って言うんじゃないの?」
違いますよ。カンカン帽はキャノチェとかボーターって言って日本に来たときにカンカン帽って名前がついたのよ!
麦わらみたいなやつは「天然」って言うことが多いのよ。 「天然草」とか。
友人「天然草の帽子なんてはじめて聞いたっていうか、なじまない」
へーそうなんだ。
確かに。帽子業界的には天然、布帛、ニットって感じでよく言うんだけど
ではふつうは麦わら帽子とかストローハットっていうのかなぁ?
麦わらもストローも「麦」だから、麦素材の帽子のことを麦わら帽子というのではないのか?
だからパナマ素材とか麻素材とかはストローっていわないのか?
でも、ストローっていうときは麻ブレードの帽子もそういう風に言ったりすることもあるような???
私もわかりませんです。すみません。
でもお客様からも、キャペリーヌってなんですか?とか
クラウンってなんですか?って聞かれることがよくあります。
ベレーを指さして「こういうハンチングが欲しかったんです」
などとおっしゃられていたり。
うーむ。まだまだ帽子用語が浸透していませんね。
ちなみにキャペリーヌはキャペリンともいってブリム(つば、ひさし)の長い帽子。
クラウンは頭の入る部分のことです。
ベレーはブリムのない帽子で手塚治氏がかぶっているような形の帽子
ハンチングは鳥打帽。ハンターがかぶっていたからハンチングと呼ばれているのですよ。
私「では質問。カンカン帽はなんでカンカンって言うんでしょう?」
友人「カンカン照りの時にかぶるから!」
ブブー!
たたくとカンカンって音がでるくらい堅く仕上げたからでーす!