今日は午前中からフランソワの演奏するショパン・マズルカ集を聴いていました。ショパンの中でもマズルカは好きな作品で、聴くと気分よく過ごせます。かといってちょくちょく聴くわけではないのですが。
このマズルカに限らないのですが、僕は音楽を聴いてその感想を書くとき、いつも「気持ちよくなった」とか「気分が落ち着いた」というような言葉を使いがちです。方々のブログなどを見ると、ボキャブラリーが豊富な人がたくさんいて、皆さん自らの言葉で語っておられます。
僕は、ボキャブラリーが少く、増やそうともしないために、感動や衝撃を言葉にすることが上手くなりません。当然のことですが。そもそも感動の類を言葉にすることに不毛さを感じているのです。あの衝撃を言葉にしたところで何割伝わるだろうと諦めがあります。そんなことを言ったところで、何も表現しないのは感動云々の前に本当に聴いたのかどうか怪しくなってしまうのであります。
そうです。僕は本当に音楽を聴いたのかという疑念が湧いてきています。言葉にする前にちゃん聴いたのか。しかし、聴いたことを証明するために言葉などで感想を述べるのでしょうか。それこそ不毛であることに他ならない。言葉にしなくても「気持ちがよくなった」という事実は変わりません。趣味としてはそれでいいではありませんか。