朱鷺歳時記

2008年9月25日、昭和56年以来27年ぶりに、10羽の朱鷺が佐渡の空に舞った。
2018年朱鷺放鳥10年を迎える。

トキと人の共生・共存って・・・

2013年06月13日 | 朱鷺

「このままで行ったら10年後にはトキは害鳥になる」衝撃な言葉でした。トキが餌場にしている農家の方の生の意見でした。

2008年トキが放鳥される前に、佐渡島内の各地域でトキに対する意見交換の場が開催された。
その場に集まった人たちは、「植えたばかりの稲を倒してしまう」中には「実った実を食べるのを見た」とまで言う人までいまいした。
トキは数が減って目にすること自体少なかったと言う時代に、トキが害鳥だと言うDNAが農家の方々に代々植え付けられている感じでした。

トキの研究を長年されていた佐藤春雄氏は、トキが田んぼを荒らしたと言う情報で駆けつけてみると、そこにはカモの羽が落ちていたり、
タヌキの足跡が残っていたらしいです。早朝、カモやタヌキが田んぼを荒らしてから、その後行って餌を食べていたトキが犯人にさせられていたらしいです。

今年も2回に分けて30羽のトキが放鳥されます。その前に農家の方々の集まりが各ヶ所で開かれたそうです。
数が増えてくると群れで田んぼに入ってしまうので、稲が倒される被害があり収穫が少なくなってしまうと言うことを危惧される意見がでたそうです。

「トキに稲を倒された米」としてブランド化したらと言うお話を聞きました。トキが集まる田んぼは餌となる生物が多くいて、農薬を使用していないと言うことに
繋がります。

トキと人の共生・共存って、農家の協力が絶対条件となると思うのですが・・・

第8次放鳥

2013年06月13日 | 朱鷺


2013年6月7日(金)から、第8次放鳥が行われました。
翌日から、2日間佐渡島へ取材に行ってきました。
放鳥当日は13羽の朱鷺が佐渡島の空に舞い、放鳥場所に数羽の群れでの捕食の模様が確認されました。
今まで放鳥されたトキたちが餌場が、今回の放鳥されたトキの餌場になっていて、放鳥時から他へ移ってしまった。
                      
                   ♂♀ 
第1回試験放鳥 2008年 9月25日      5 5 10 ハードリリース
第2回試験放鳥 2009年 9月29日 - 10月3日 8 11 19 ソフトリリース
第3回放鳥    2010年 11月1日 - 11月6日 8 5 13
第4回放鳥    2011年 3月10日 - 3月13日 10 8 18
第5回放鳥 9月27日 - 9月28日 11 7 18
第6回放鳥 2012年 6月8日 - 6月10日 10 3 13
第7回放鳥 9月28日 - 10月1日 3 14 17
第8回放鳥 2013年 6月7日 - 6月10日 13 4 17
   合計 68 57 125


今回の取材で、今回の「トキと人の共生・共存」事業の、今後のあり方を
数多くの農家の方々からお聞きすることが出来ました。

昭和時代に佐渡島ではトキが害鳥扱いされていした。

これからの佐渡島で、トキが同じような扱いにならないことを望みたいと思いでした。