(WIRED VISION2/4記事より抜粋引用)
米軍は、数十年前から、火薬ではなく電磁誘導で加速して砲弾を発射する機関砲の構想を練っていた。それから月日は流れ、米軍はエネルギー出力が10メガジュールという史上最強の電磁レールガンの実験を1月31日(米国時間)に行なうまでにこぎつけた。
『Popular Science』サイトの記事によれば、海軍の計画立案者は、秒速2.5キロメートル[原文は秒速6キロメートルとなっており、最初の翻訳でもそれに従いましたが、訂正しました]で砲弾を発射する電磁レールガンを駆逐艦に搭載し、1隻の駆逐艦が持つ攻撃力を格段に拡大させる計画だ。
まず、発射する砲弾の数は今の232発から5000発に跳ね上がる。さらに、砲弾はおよそマッハ7というものすごい速さで進むため、破壊力はこれまでの2倍を超えることになる。また、砲弾の到達距離も3〜5倍に拡大し、およそ370キロメートルから、おそらく556キロメートルほどまでの範囲に達する。
[Wikipedia]によれば、高度152kmまで打ち上げて、370km以上先の攻撃目標に終速1.7km/s(マッハ5)で着弾させるという。Popular Scienceの記事によれば、着弾までを衛星から制御する。
★筆者注:ちなみに戦艦大和の46センチ砲の最大射程距離は42kmであった。海上での見通し距離はおよそ40kmくらいであるため、それ以上の射程距離で砲撃する場合は航空機、軍事衛星からの誘導が必要となる。
(記事の続きと実験映像は下記を参照)
●レールガン (WIRED VISION)
http://wiredvision.jp/news/200802/2008020421.html
●レールガンのメカニズム
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%B3
これらを読んでいただければ、実際の科学のレベルがSFの世界を超えていることがお分かりになると思う。レールガンは恐るべき新兵器である。しかし軍がその実験結果を公表するということは一種の隠れ蓑である。その裏で、さらに脅威的な破壊力をもった秘密兵器がすでに開発され、実戦配備されていることを深く認識しなければならない。前置きが長くなったが「プラズマ兵器」の続きである。
■『完全ファイル UFO&プラズマ兵器』飛鳥昭雄(著)徳間書店
「第六部 プラズマが関与する超常現象とグレイの謎」より抜粋紹介
●プラズマ兵器の時代
これまで公開したとおり、アメリカは第二次世界大戦の「マンハッタン・プロジェクト」で、核兵器とともにプラズマの存在を完全に知ることになる。それまで原子爆弾は理論上、未知の兵器であり、プラズマも太陽表面の観測データか雷でしか得られない謎の現象だった。だが、1943年の「フィラデルフィア実験」において、原爆では瞬時に消減するプラズマ火球が、テスラコイルの電磁気交差では長時間発生しつづけることが判明。おまけに放射能を出さない利点もあり、その時点でプラズマ兵器が核兵器を上回る未知のスーパー兵器となる可能性に期待されるようになった。
さらにフィラデルフィア実験には、思わぬ副産物もあった。駆逐艦エルドリッジがプラズマに覆われた瞬間、一時的にせよ瞬間移動したことである。駆逐艦が亜空間を移動したことでプラズマは亜空間に通じる扉をあける鍵であることも証明されたのだ。その後、リチャード・E・バード少将が乗るフォッカー3発機が、北極点を通過した後、プラズマに包まれた瞬間、未知のジャングル地帯へ機体ごと移動する前代未聞の大事件が発生した。北極が地球の磁力線の潜りこむ位置にあることから、プラズマの流れに乗ってバード少将が移動した先は、地磁気(磁力線)が大収束する地球の内核だったことになる。
そこは地球規模の磁力線交差(普通、磁力線の交差はあり得ないが、太陽表面などの特殊な状況下では"つなぎ替え〃で交差が確認されている)で、絶えず超高熱プラズマが発生するため、地球物理学上の内部構造(地殻.マントル層・外核・内核)とは別の、プラズマによる亜空間が同時存在する。
その世界を知的生命体が支配する可能性が浮上し、すぐにそれを実証する大事件が起きる。「ケネス・アーノルド事件」である。その直後、「ロズウェル事件」が勃発する。そのために、プラズマ兵器の開発が急務となり、早急に「レッドライト・プロジェクト」を立ち上げて、プラズマ兵器の開発を本格的に推し進めたのだ。
「マンハッタン・プロジェクト」では、秘密を守るために、科学者を周囲から隔離して一カ所に集めたが、「レッドライト・プロジェクト」では、科学者や研究機関を分散させ、兵器システムの一部だけを開発させることで、全体像を見えなくする手法が用いられた。それが「SDI(戦略防衛構想)」である。かくして、ほんのわずかの人間しか全体像を知ることのない状況で、プラズマ兵器の開発は着々と進められてきた。
『続く』
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