ここ数十年、医学は格段に進歩したと言われるが、ある意味事実であり、錯覚である。たしかに検査方法や外科手術のテクノロジーは飛躍的に発展している。新しい薬品も多数開発されている。一例を挙げれば、早期診断技術の進歩で胃がんは現在ではさほど怖い病気ではなくなった。しかしすい臓がんについては30年前からまったく進歩していない。癌を発見しても手の施しようがないのだ。
医学は格段に進歩したかのように思えるが、実は風邪や高血圧などのポピュラーな病気でさえ原因が解明されていないのが現実である。高血圧の薬というのは正確には血管拡張剤である。血管を一時的に拡げて血圧を下げているだけなのだ。薬をいくら飲んでも根本的な治療には程遠いのである。
薬は急性の症状にはそれなりの効果がある。しかし病気が慢性化し長期に使用すると効かなくなる。効かなくなれば医師は薬の量を増やすか、別の薬を処方する。怖いのは薬はそれぞれに副作用があることだ。この副作用による症状を抑えるために、別の薬が与えられる。さらにその薬の副作用を抑えるためにまた別の薬が与えられるというわけだ。
こうしたイタチゴッコが繰り返されて、患者が訴える症状が本来の病気の症状なのか、大量に服用した薬カクテルによる副作用による症状なのか、医師でさえ分からなくなってしまう。おまけに患者の体はボロボロとなり、本来の自然治癒力を失って命を縮めてしまう最悪の結果となる。
病気は食生活や生活習慣からくるものが大半である。悪い生活習慣を正し、本来の自然治癒力を高めることを提唱し、実践する良心的な医師も少なくない。しかし現在の医療・保険システムはそれを許さない。不要な検査を沢山行い、薬を多量に出さなければ病院経営は成り立たないのである。その弱点につけこんで製薬会社が群がってくる。信念と良心が希薄な医師は薬を乱発する。しかし医師だけに責任を押し付けても良いものか。自分で治す努力を怠り、薬を欲しがる(有難がる)患者側にも相応の責任はある。
最近はストレスの多い社会状況を反映してうつ病など心の病が多い。診療内科や精神科で簡単に処方される「抗うつ剤」は要注意である。副作用として自殺や暴力行為ななど、異状行動に走る例が多数報告されている、イギリスの信頼できる研究機関も調査結果に基づきその副作用を警告している。
副作用による異状行動と言えばインフルエンザの「抗ウィルス薬」(タミフル、リレンザ)も怖い。タミフルやリレンザを使用するにはよくよく注意が必要だ。ワクチンに至ってはその効果を疑い、危険性を警告する医師や専門家も多い。ワクチン万能神話は今や崩壊しつつある。
私たちが忘れてならないことは、薬は症状を一時的に抑えこむ対症療法であって、病気の原因に直接働きかけて根治させるものではないということだ。病気は薬や医師が治すものではない。あくまでも身体が持つ「自然治癒力」と治そうという患者の「意思」によって治るものである。
いたずらに恐怖感を煽る、過剰とも思えるマスコミの新型インフルエンザ報道には困ったものだ。感染ルートを明らかにする為と言い訳をしながら、感染者の足取りを犯罪者のように報道するのは人権侵害である。そして鸚鵡返しにマスク着用、手洗い、うがいなどの予防法だけが繰り返される。冷静に考えてみれば、マスク着用や手洗いによる予防対策には限界がある事は自明である。要は病気にかからない免疫力と、万一発病しても軽度ですむ自然治癒力を高める事が理にかなった最も有効な予防・対策法なのだ。何故大切な事を報道しない。「バカにつける薬は無い」と言うが、おバカマスコミに薬を飲ませ、副作用で全滅して欲しいと思うのは私だけだろうか。
『医食同源』という言葉が示すように健康には食生活は重要だ。ジャンクフードや添加物満載の加工食品中心の悪食、血液が酸性化する過度な肉食が好ましくないのは言うまでもない。昔ながらの日本人の知恵、栄養バランスに優れた「玄米・菜食」で健康な身体にシフトする事をお薦めする。残念ながら「玄米菜食」による体質改善は多少時間がかかる。そこでお薦めなのは次の食品だ。
●乳酸菌による発酵食品(漬物、乳製品)
※乳酸菌は漬物等の植物性乳酸菌がお薦め
※キムチはニンニクも入っている植物性乳酸菌食品。
注:韓国で鳥インフルエンザに感染した鶏にキムチを飼料に混ぜて与えたところ大変効果があった。
●抗菌作用の高いニンニク、日本茶(カテキン)
●粗塩(ミネラル分を含んだ天然塩)
そして言うまでも無く「睡眠と休養」。
過剰な薬依存と西洋医学への盲信はいい加減に止めようではありませんか。
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