けさのような「暴れん坊将軍」はおもしろい。なりきりの女岡っ引きが町を守ろうと走り回る。おまさ(森永奈緒美)だ。
父親が十手持ちだったが、無残にも殺された。最後の言葉が「オレの後を継いで江戸の町を守ってくれ」というものだった。とはいえ、すぐに十手持ちになれるわけもなく、木で作った十手を手に頑張っていた。
そんなとき、大店の子供を狙った、かどわかしが多発していた。身代金を要求された主人は同心の言うがまま、札差の高見屋に借金して支払う。高見屋もあきんどだから、店と土地を担保に取って、1か月以内の返金を条件とする。子供は戻るが、1か月以内に借金を返せるわけもなく、店を手放さざるを得なくなるのだ。
そのからくりを暴こうとするおまさだが、人質救出のそのときに悪党に見つかり、危機一髪に陥る。そこに吉宗が駆けつけ、一気に悪党どもを成敗するのを目の当たりにする。無理な担保を取って金を貸した札差とそこをあっせんした同心の黒幕にはなんと、北町奉行がいた。その太刀さばきを見ても「やるな、居候」とあくまでも吉宗を貧乏旗本の三男坊・徳田新之助と信じ切っていた。
ある日、新之助が居候する火消しの「め組」を着飾った姿で訪れるが、
新之助はおらず、若い衆に冷やかされる。「居候に仕事しろって言いに来ただけだよ。オンナは今日で終わりだ」と、裾をまくって帰る。
その後、吉宗はおまさを正式な岡っ引きに採用するよう手配し、父の跡を継いだ。いずれ、オンナに戻れるような、新之助みたいな男性に会ってほしいな。
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