オレの好きな寺島進の二時間ドラマを録画で見た。「再捜査」という係で、発生当時は迷宮入りとなった事件や冤罪っぽいのを再捜査する係だ。課員は、彼のほか、なぜか一課長を締め上げるほどの辣腕課長(あめくみちこ)と原沙織、もう一人若手だけ。一課からは「オレたちが片付けた事件に文句つけんのか」くらい言われる弱い立場だ。だが、さっき書いたように課長のおかげで、過去資料はどんどん入ってくる。
今回は、将来を期待されたバレリーナを巡る殺人事件だったが、二時間ドラマは話がこんがらがって、かいつまんで説明するのが難しいので、展開は省く。結局、寺島が解決した。
このシリーズで注目したいのは、登場人物のキャラだ。先ほど、あめくみちこには触れたが、原沙知絵も出場時間は短いものの、事件の本質を推理する頭脳明晰ぶり。そして、寺島の母親の吉行和子も原よりもかなり出場時間は短いがすごい存在感だ。そして、吉田羊。科捜研で、寺島のムリな依頼をいやいやながらやらされている感を出しているが、実は、寺島に気がある。今回は母親に会わせようとするが、寺島も吉田が好きなくせに、そういうことは避けようとする。
こんな事件とは離れた部分でストーリーがあるのが二時間ドラマのおもしろさでもあるが、見事にはまっていた。吉田は、決定的な証拠を新たに探し出し、寺島に教える。
(本気な寺島)
本当に、二時間サスペンス枠がなくなってさみしい。再放送は大歓迎だけど、新作も出してほしいな。だけど、シリーズ化しているものは、レギュラー陣の高齢化で最終回を銘打って放送している作品がいくつも続いている。まだ、最終回を打ち出していないいくつかも思いつくが、自然消滅だろう。
安作りなバラエティが増えるばかりで、テレビを見る選択肢が減るばかりだ。
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