凡夫の日常

日々の思いと出来事をつらつらと。おでかけしたりご飯食べたり、神社仏閣行ったり、そんな生活の独り言収拾録。

着物ロードの始まり

2024-12-12 20:09:00 | 着物生活
人生で着物を着たのは自分の成人式と姉の結婚式で着た振袖、そして親戚の結婚式で着た留袖のみ。

婚家は国籍が違うので着物はノータッチ。でも結婚する時に一式ちゃんと持たされてはいる。

これが私の状況でした。

母が亡くなり、どうやら箪笥に大量に着物があるようだぞ、どうしようと姉と顔を見合わせて「ちょっとしばらく置いておくか」と見ないようにしていたのが3年前。

そんな最中、私はこの夏見てしまったのです。
ショッピングセンターに入っている着物屋さんの「着物相談会」的な広告を。
そこでふと足を止めると店員さんがニコニコしながら出てこられて目が合ったのが運命でした。
「ちょっと相談していいですか…?」
と現状説明と今後の質問をしたわけです。

そこからが怒涛の着物ロードの始まりでした。

直して着られそうなら着付けを習う、と宣言して、とりあえず持って来てみます、と日にちを相談し、お盆に実家に帰ったときに箪笥から全て引っ張り出し。
たまげるほどあってちょっとドン引きでしたね。
そして父は「そんなにあった⁈」と驚愕です。
いつの時代も着物は夫には全貌を見せないのが妻のやりくちなんでしょうね。
…今の私がそうなので。

母は自分が和裁をやっていて自分で仕立てていたので余計に好きなほど作っていたのかもしれません。
ほとんどが仕付糸ついたままだったし。
「作る」という行為が大好きだった母らしいな、と思いました。

引っ張り出した中には子供用の着物もありました。
七五三で私と姉が着たのだろうと思います。



大事に取っていてくれたんだなぁとしみじみ。

大量の着物を数時間かけて「これは手直ししてでも取っておいた方がよい良いもの」と「これは…もう無理かな」と「これとこれ組み合わせてリメイクしたらいいかもー」に分けて貰って、驚愕の直し金額に青ざめて夫に「一生のお願い」を発動したりしながら、私の着物ロードは始まったのです。










着物、始めました

2024-12-11 18:01:00 | 着物生活
秋に入る手前くらいに、亡き母の着物を着物屋さんに持ち込んで、選別して直したり洗ったりをお願いして、着付けを習い始めました。

着物です。

齢フィフティ越えて、着物を日常で着られるようになるんじゃい、という目標を掲げたのです。

着物って着る人はめっちゃ着る、手を出さない人はまるで出さない界隈ですよね。
なにしろ元手が要る。
お店の人は言いました。
「着物は金銭的体力のある人は買う、無い人は…ごめんなさい、の世界」と。
おっそろしー!

とりあえず私は和裁を嗜んでいた母の着物、そんな母が私に嫁入り道具として持たせてくれた着物一式がある。
着方がわかれば着られるものはあるのだ!

…そんな甘いことを考えていました。

時代は令和です。
昭和じゃなかった。

知識ゼロから始める着物生活。
自分の記録としてブログに書いておこうと思いました。

画像は一番最初に開いた母の大島紬。
お店の人絶賛の良いものらしいです。
この時点で「大島紬」は聞いたことあってもどこのものとも何とも解らなかった私。
「へえー!」と感心だけして内心「解らん」と思っておりました。

ちなみに良い紬が数点出てきましたが、父に聞くと「そんなに持ってたなんて知らなかった」とのこと。
「着物の買い物は夫には黙ってるもんです」
後日他のお店の人が笑いながら言ってたことを今更ながら深く頷いてしまうのでした。