ピリカヌプリ

北方民族の移動手段

世には南国志向の人と北国志向の人がいるらしい。
沖縄やハワイが好きな人、北海道や北欧、シベリアに興味の向く人
また、どちらでもない人もいるだろう。

僕は北方志向だと言える。
好きな遊びはスキーにスノーシューやカヤック、カヌー、これは全て北方民族の移動手段であり、北方民族発祥だ。

  また、ニポポやセワポロロって木の人形が好きなのだが、これまたサハリン由来、 ずっと興味を持っていて今年から始める事ができた楽器、トンコリもサハリン

そして、数週間前から、何故か脳裏に「ジャッカ・ドフニ」って言葉が何度も浮かぶ、どこかで見てたんだろう、意味分かんなくてスマホで検索してやっと分かった。
サハリンのウィルタ族の言葉だ。
これは北方民族博物館に行かねば。

網走に行って、僕の遊びのルーツを確認してみよう。温故知新、この経験が新たな楽しみにきっと繋がる。



やってきました北方民族博物館

ウポポイが雑多に資料を集めただけの印象に対し、こちらはストーリーがある。
収蔵品への畏敬の念がある。


シャーマンの仮面
お久しぶりです、色々と教えてください。



入ってすぐこれ
ワクワクするー


北方民族のスノーシューとスキーの展示



これは樺太アイヌのスキー
アイヌと一言で言っても樺太と北海道のアイヌは別物と思ったほうが良い。
道内ですらアイヌの他部族同士は言葉が通じず、そのため殴り合いになっていたそうだ、当時の共通言語は和語だった。
ちなみに明治政府はアイヌ語を禁止してなぞいない
便利だから和語を学び広まったのが真実

話が逸れたが、北国は同時多発的にスキーが発明され、日本は「かんじき」のみであることも面白い。
スキーが発明された記録は見たことがなく、レルヒの技術伝達を待つのだ。



カヌーとカヤック
こんな皮革製のカヤックで氷の浮かぶ北氷洋でエスキモーロールしている動画があって尊敬しかない。



北方でのカヤック等の分布
カヤックは北方民族の移動や狩猟の手段が発祥、そういうところも気に入ってる、なんせ旅がしやすい、さすがにSUPじゃ長旅できん。
あっちはサーファーの波ないときの遊び発祥だから比べられないけど。



アリュートパドル
かっこいいなぁ。
細くて一回でキャッチできる水は少ないんだけど、長距離の旅で疲れないデザインなんだって。
すでに完成されていたんだね。


今で言うドライスーツ
すごく丁寧に縫われていて水なんて入ってこない。



木偶の神様
愛らしくて見てて飽きない
これはシャーマニズム、土偶もそうだ。
そう考えていくと、アイヌはアニミズムになるんだな。



北方民族博物館近くの網走のお土産屋さんで似たものを買っちゃった。
もちろんウイルタの木偶をオマージュしたもの。
セワ、セワポロロ、シントプッテなどの名前あります。



トンコリや楽器の展示
トンコリの演奏を最近はじめたので興味津々



これは常呂町の博物館の展示
一日で博物館を5軒ハシゴしました。



同じく常呂町
樺太から引き上げた方が多いのだとか。
どうりで樺太の楽器があるわけだ。

網走も樺太からの引き上げ者が多い、小説「熱源」にもあったが対雁にも多い、そのことに関する記述も常呂町の博物館で閲覧できた。



モヨロ貝塚のビーナス
モヨロももちろん見てきました。
やっぱりオホーツク文化からアイヌ文化に移行したって無理があると確認


クマの牙で作ったラッコ


常呂の土器
ユニークなデザイン



ジャッカ・ドフニの資料を手に入れられた。
ウィルタの人々の宝物なんだよ。



なんと、トンコリの冊子も購入できた。
トンコリを指して五弦琴と書かれている、某国立博物館の六弦トンコリはどっから来たんだろう、少なくとも伝統のものでは無いことが分かる。
左は北方民族博物館で購入した資料



これはアークティック・ヨーヨー
直訳すると北極圏のヨーヨー
名前がカッコよすぎる。

2つの錘を右と左の反対方向に回して遊ぶ
難しいけど面白いね。


オマケ
網走の三眺山など登り、北海道の山を900座登頂達成となった。
三眺山はオホーツク海、網走湖、能取湖の3つを眺められるから三眺山らしい。
数を登る事が目的ではないが、様々な山を登る事は経験になり、地域の文化や歴史の理解、そして自身の安全や楽しみ方のバリエーションに繋がるだろう。
    多く登る事よりも楽しく登る事、そして楽しみや自然の素晴らしさ伝える事で環境保全を目標に山遊びと取り組みたいと思う。



記念すべき900座目は高鞍山
奥に北嶺山が見えている。

オマケ2

これ、知ってます?
実は僕が北海道に憧れた最初かもしれません。
ファミコンソフト オホーツクに消ゆ

僕のまわりの北海道への移住者は、オホーツク派(ファミコン)と北の国から派(TVドラマ)に分かれたなあ・・・ 今ならもっと違うのかな。



ファミコンソフト
オホーツクに消ゆ

地名とか覚えて憧れてたなぁ。
まさか住むことになるとはねぇ。
北浜駅から始まるんだよ
初めて行った時は感動したな、今思ってもあの薄ら寂しいオホーツクの無人駅を始点としてストーリーを組み立てたのは秀逸だな。
また、行きたくなってきた。




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