ただ時間が早く過ぎればいいと思いながらの仕事です。。。つらい
ある男性の高齢の患者さんが診察室におられました。
たまたまそこをを通りかかったら、
「あぁおねーちゃん、今日も採血頼むで!このおねーちゃん、採血うまいけぇな!」
センセは、
「今どきおねーちゃんとか、セクハラになるから言わんのんですよ(笑)」
なんかそんなことを笑いながら二人で話していました。
採血の時その患者さんが、
「セクハラになるとか言われたわー(笑)」とか笑いながら言われていました。
その患者さんは長年、おねーちゃん採血頼むで!と、いつも私に言ってくれていました。
心の中で、もう次に会うことはないんよな、と思いながら、
「他の人の考えはわからないけど、私自身は全く気にならないし、とりあえず楽しければいいからー」とか言いながら採血しました。
最後の最後にミスだけはしたくなかった。ちょっと血管難しい人だったから、
頼まれるたびプレッシャーにもなっていたけれど、頼まれるのは嬉しかった。
言うまいと思っていたのに、つい
「実は私、退職するんです。今までお世話になり、ありがとうございました」
小声で言いました。
「え?もう長かったじゃろ、、、」
一呼吸おいてから、
「今までありがとう。どこか決まっとるんか?若いんじゃけ、まだまだ働ける。頑張れよ。どこかでまた会うじゃろう」
採血が終わると私は泣けてきて、頭を下げるだけでした。
受付には誰もいなかったので、私が会計を済ませて玄関まで見送りました。
涙目の私に、
ありがとう、頑張るんで!と言いながら肩をたたいて行かれました。
涙目のままではまずいので、外に咲いている花たちや、青空を眺めていたら、
私の選択は間違っていたのか、
いや、間違ってはいないと
涙を拭きながら思いました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます