
あの日、ちょっと寂しくて真夜中に電話をかけた。友人達のメモリを眺めながら通話ボタンを押した。誰だって寝ている時間だから、誰も出てくれなかった。そんなことは分かりきっていたし、期待なんてしていなかった。ううん、期待していないフリをしてた。でも、彼だけは携帯電話の通話ボタンを押してくれたんだ。優しい声に包まれて、独りぼっちだと思っていた心が落ち着きを取り戻した。声を聞けただけで嬉しかったのに、そのまま夜景を見に連れて行ってくれたよね。函館で見た100万ドルの夜景よりも綺麗に見えたよ。私の全てを捧げたくなるほど感動しちゃった。
そう。先輩・・・、私は貴方に恋をしてしまいました。
