皇紀二六七〇年弐月壱拾弐日。金曜日。
岡山の旅、二日目。
実は言うと予定を変更しなければならないような
アクシデントが発生しまして。
しかし…!!
本人の熱い想いと強い意志により決行。
自分は出来る限りのサポートをし
本日の目的地に向かうのだった。
『天地無用!』の主人公である
『柾木天地』の祖父は神社の神主をしていて
そのモデルになった神社があるという事なので
此処まで来てみた。
聞いた事ある地名だと思ったら
某宗教の発祥の地みたいで。
あと、この名のキャラもいるらしい。
読み方は『かねみつ』だが。
アニメのほうはね。
基本がTV版で止まっているからねぇ。
あとOVA版は第一期辺りで(汗)。
とりあえずドタバタしていたので
飯を食べよう、飯を食べよう。
こうやって地方に来れば現地の美味しい物が…
…ない!店がない。
なんかレトロな食堂が一軒だけポツンと。
老夫婦の営む食堂は絵に描いたような
田舎のおばあちゃんの家の造りで
昼時なのにお客さんが
ラーメンを不思議な食べ方で食べる
これまたおばあちゃんが一人。
とりあえず頼む。
お、岡山名物のママカリ寿司があるじゃございませんか。
…ハイ、品切れ~。
あとは…
うん、食堂で定番のメニューだけだ。
気乗りしないが食事はしよう(失礼)。
自分はヤキメシを頼んだ。一番、無難だと思って。
隣りの野良狗路くんはチキンライス。
…ん?
……う~ん!?
どうなんでしょうかぁ…。
隣りのチキンライスとどう見ても具が同じなのですが…(汗)。
醤油かケチャップの色違いのペアルックですが、何か?
火力も家庭用なみですが、何か?
味も…子供の頃に親戚のオバチャンの家に遊びに行って
「昼飯でも食べていきなよぉー。」と
冷蔵庫にある残り物で咄嗟に作った感じ。
隣りから「鶏肉に火が通ってないんだけど…。」と
指摘があったり所々に味がついてないなど色々あったが
静かに静かに黙々と食べて出る。
ありがとう。もう来ないであろう(爆)。
しかしヤキメシで出て来るのに20分ちかくかかるとは…。
どういう調理をしていたんだろうか?
ま、それはそれで。
やっと目的地に。
もうタクシー以外の移動手段がない。
しかも駅から出た時に既に感じてはいたんだが
出て来る人よりタクシーが多いとは。
都会では出来ないタクシーの入れ食いだ(笑)。
そのような状況の中、テキトーに乗車。
駅から離れると滅多に見られない牧歌的な風景。
「嗚呼、心が癒されるなぁ。」と思うも束の間。
運転手のオジサンがお話好きなのか
若い客が珍しいのか一方的に喋り倒される。
その神社に向かう客も珍しいが
他にも珍しい場所があると。
向こうの池に世にも珍しい鴨がいるそうだ。
世界で一羽しかいないらしい。
もうノリノリで説明してくる。
…イヤ、鴨にそんなに興味ないんですが。
この話に2人のどちらかが食いつこうものなら
その池まで連れて行かれる勢いだったので
引きつった笑顔で聞き流す。
あと岡山名物の鮒寿司の作り方を
聞いてもないのにレクチャーされる。
それなので全く景色に集中出来ず!(汗)
この辺の地名もキャラの名前に使われているのに。
到着。此処。
『太老神社』。
『柾木神社』のモデル。
慶長に創建されたというから江戸時代の初期ですな。
由緒ある神社である。
見上げると長い長い石段。
今回の旅は石段ばかり昇る旅だな。
野良狗路くんを心配したがゆっくりでも昇ると。
…御意。
神社に続く石段はこのような見事な
竹林に囲まれ空気も清らか。
あったね、こういう風景。
奥に入ればジッチャンと天地が剣の修行してそうな雰囲気。
ある程度、行くとやっと鳥居が!
…しかし、まだまだ先とは(汗)。
朱塗りじゃないねと思ったが
朱塗りってお稲荷さんだよな。
そして息を密かに切らせながら昇りきる。
スゴイ角度だな、しかし。
手すりがなければご年配は無理だろう。
当時は手すりがなかったと思われるが
こうボーっと見下ろしていると
今にも天地無用!の主要キャラが
元気爆発(折笠繋がり)で昇ってきそう!
天地が学生服もしくは野菜の入った籠を背負い
額の汗を拭いながら「フー。」と息をつきながら。
天地の親父さんが「いやぁ、参った参った。」と
苦笑いしながら頭を掻き仕事から帰宅したり。
阿重霞が感傷に浸りながら
静々と一段一段踏みしめて。
魎呼が石段を昇らずチョットずつ
瞬間移動でコチラに近付いてくるとか。
砂沙美がオタマと鍋をカンカンやりながら
「みんな御飯ですよー♪…もう何処に行っちゃったのかしら?」と
ぼやいていたりとか。
(それは石段の反対側からですから)
…想像、妄想無限大!!
そして振り返ると其処にはモデルになった本殿が
「ようこそ。」と言わんばかりに!
バーーーーーーーーーーン!!!!!!!!
~続く~
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