そしてそれは誰にだって経験はある!
著者は運命という言葉を使わずに何かとても強い「吸引力」と表現している。
大人になり再会する、偶然?吸引力?
主人公には妻子がいて幸せなのに心の空白を埋めることが出来ない。
その空白とは12歳の時以来会うことはなかった彼女の事。
彼女もその空白を引きずって生きてきた。
そんな2人が再会した。
彼女のそれまでの人生は最後まで明かされなかった。
読んでいる時ピアノトリオが流れた。
でも頭の中はマル・ウォルドロン「All Alone」が流れていた。
キーの高い一音一音が響く
2人の埋めることが出来ない歳月を表現しているかのように。