著者 三浦英之 2022年10月 刊行
(当時、朝日新聞アフリカ特派員)
著者のTwitter(X)に下記が投稿されたのが始まりだった。2016/3
《朝日新聞では、1970年代コンゴでの日本企業の鉱山開発に伴い、1000人以上の日本人男性が現地に赴任し、そこで生まれた日本の子供を、日本人医師と看護師が毒殺したことを報道したことがありますか?》
日本の子供を毒殺!??????
フランス24 や BBCが日本人医師達の嬰児殺しの疑惑を報道していた。
著者は驚きと疑問、疑念を持ち、残された日本人残留児達に会うためにヨハネスブルクからコンゴに飛ぶ。
コンゴの父系社会(部族社会)で父親無しで生きていく事は大変なことで経済的にも社会的にも苦しい生活を送ってきた日本人残留児達。自分達に日本人の血が流れているこを誇りに思い、父親を恨む気持ちはなく、幼少期に別れた父親に会いたいと思っている。
その思いは今も続いている。
著者は父親探しにも奔走する。
この著者のものを読むのは『五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後』以来の2冊目になるが『五色の虹』に引けを取らない内容だった。
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