真夜中に響く音

あたしは残念なことにウィンタースポーツの経験がない

何度かお誘いはあったのにデビューすることなく今まで来てしまった

しかも高校の時の新潟でのスキー研修へ行ったにも関らず

病院で点滴をしてもらう程の大風邪を引いてしまい

同行の看護婦さんの部屋で過ごすこととなった

高熱でうなされ寝ていた深夜のこと

どこからか‘ギィーーーギィーー’と軋む音が。。。


その音は段々増していく一方

思考回路がいつも以上に不完全なあたしの脳天では。。。

　　　　ここは雪山　ホテルと言えども雪の重みで

　　　　潰れそうになっているに違いない！

　　　　さてどうしよう　

　　　　あたしは熱で身体の自由さえ失っている

　　　　このままここで逃げれず遭難するんだ...

　　　　あぁまだｘ2あれもこれも色んなこと経験してないのにぃー
　　　　高校一年であたしの人生も〝THE END〟なんだぁ～


。。。と気付けば夜が明けている

熱も下がっているようだが

あれ遭難してないやハテ

お隣で気持ちよく寝ているお方は誰だっけ

あっそうｘ2看護婦さん

何だか時折音が聞こえるんですけど‘ギィーーーギィーー’

その騒音が歯軋りであることを知った瞬間であった


それから月日は経ち我が身がその騒音を発している

先日マウスピースなる物が歯科で完成

今晩初装着にて就寝する予定のpoohなのだ


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