子供の頃 空港近くを車で通ると車窓から
見え隠れする不思議な物体(=写真)
子供ながらそれが一体何なのか?疑問だった


両親に聞いても曖昧な答えしか得られず

聞いたあたしがバカだった

聞いてはいけない代物なのか


後々その答えを知ることとなるのだが
最近またその物体に興味を抱き実際近づいてみた

その物体とは掩体壕(えんたいごう)と言う代物で
敵の空爆から航空機を守るための格納庫であり戦跡なのだ


田畑の中にある姿が今と昔を融合していて重圧感さえ覚える


以前入院していた患者さんが実際ここで訓練をされた方で
戦時中のことをあっけらかんと話してくれた
訓練は凄く厳しく

何かあるとケツバット

お尻は腫れ上がりただれ歩くのもままならない者もいたそうだ
真夏

掩体の航空機のプロペラを回し風を扇いぎ涼を得たそうだ
その患者さんは挨拶代わりに額に手をあて敬礼をしてくれる
小柄な身体が背負っている歴史には重みがある

またここへ今度はゆっくり訪れようと思う
