ケアマネとは、ケアマネージャーの略称です。介護を受ける利用者にとって適切な介護を提案するアセスメントが主な業務です。このアセスメントが仕事の中でも重要だということは理解していても、どうしたらアセンスメントがうまくいくのかわからないとか、あるいはアセスメント自体が苦手という人も多くいます。また現在の状態の把握のみで精一杯という人も少なくありません。
アセスメントをうまく行うには、現状の把握をしたうえで要介護状態になる前の生活ぶり、そして要介護状態になってしまった経緯に興味や関心を持ち、今後を予測していくというスタンスが必要です。まず、以前の生活ぶりを知るというのは必須項目で、よく介護の支援で言われる「その人らしい暮らし」を実現する上で大きなヒントとなります。場合によっては要介護状態になる前だけでなく、若いころの生活ぶりや本人にとって一番充実していた頃の生活ぶりを聞くことも有益な情報となるでしょう。元気な時の生活を知ることができれば、意欲を高めるための目標も立てやすくなるものです。また、これまでの経緯を知ることは利用者やその家族の苦労を追体験することにもつながり、ケアマネとしての信頼度を上げることにもつながるでしょう。本人を中心に現在と過去を把握できてこそ、今後の過ごし方を検討することができるのです。いきなり将来のプランを考えていくのではなく、まずはこれまでの過去と現在の状況に至る経緯に関する情報をしっかりと把握する習慣を身につけることがケアマネとして働く上で重要です。