おじいちゃんは、たまに、私のうちのお風呂に入りに来た
どうやら、娘たちの家を順番にまわっていたらしい
子供の私には、理解できていなかったけど
おじいちゃんが、お風呂に入りに来るのは、楽しかった
おじいちゃんのからだは、とても大きい
小さい私からは、完璧にお相撲さんに見えた
お腹も大きく出ていて、そのお腹をポンポンと叩いて
「さ!風呂に入るぞ!」と私を誘う
内心は、嫌だった
理由その1、アッつい湯に温まらなくてはいけない
もう熱いというと、「あと10」と数えさせられる
理由その2、大きな背中を洗わなくてはいけない
これまた、小さい私には、重労働だった
理由その3、上がる時に、冷たい水をかけられる
「きゃー!」と目をつむったって、ほんとに冷たい
なんと、これは、冬も同じようにかけられる
これだけ揃えば、嫌で、仕方ないのに
なぜか「さ!風呂に入るぞ!」とポンポンとお腹を叩かれると
私は喜んで、いそいそ、着いていった
小さいながら、背中を洗ってあげないと!なんて考えていた
それから、いいことが、一つだけあった
私の大好きなお菓子を持って来てくれる
お風呂の中で、こっそりと、好きなお菓子の話をする
そうすると、次に来る時には、袋を抱えて来てくれるおじいちゃんだった
湯上がりに、冷たい水を浴びせられたことで、風邪をひかない身体になった
おじいちゃんの仕業には、いつも裏がある
それは、かけがえない、大事な大事な裏技だった
どうやら、娘たちの家を順番にまわっていたらしい
子供の私には、理解できていなかったけど
おじいちゃんが、お風呂に入りに来るのは、楽しかった
おじいちゃんのからだは、とても大きい
小さい私からは、完璧にお相撲さんに見えた
お腹も大きく出ていて、そのお腹をポンポンと叩いて
「さ!風呂に入るぞ!」と私を誘う
内心は、嫌だった
理由その1、アッつい湯に温まらなくてはいけない
もう熱いというと、「あと10」と数えさせられる
理由その2、大きな背中を洗わなくてはいけない
これまた、小さい私には、重労働だった
理由その3、上がる時に、冷たい水をかけられる
「きゃー!」と目をつむったって、ほんとに冷たい
なんと、これは、冬も同じようにかけられる
これだけ揃えば、嫌で、仕方ないのに
なぜか「さ!風呂に入るぞ!」とポンポンとお腹を叩かれると
私は喜んで、いそいそ、着いていった
小さいながら、背中を洗ってあげないと!なんて考えていた
それから、いいことが、一つだけあった
私の大好きなお菓子を持って来てくれる
お風呂の中で、こっそりと、好きなお菓子の話をする
そうすると、次に来る時には、袋を抱えて来てくれるおじいちゃんだった
湯上がりに、冷たい水を浴びせられたことで、風邪をひかない身体になった
おじいちゃんの仕業には、いつも裏がある
それは、かけがえない、大事な大事な裏技だった
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