#喜多方 新着一覧

俳句集『うたたねの』より 春の章
笹舟の春めく岸を逆流れ 一直昭和11年 喜多方

俳句集『うたたねの』より 春の章
花束を持ち来てこの子野の匂ひ 一直*花束(春の季語)

俳句集『うたたねの』より 春の章
来る如く往く人ありぬ朧径 一直*朧(おぼろ)(春の季語) 春の夜の霞。いろいろなもの...

俳句集『うたたねの』より 春の章
露台よりすぐ花に行く団子蜂 一直 *露台 屋根のない張り出し縁、ベランダ

俳句集『うたたねの』より 春の章
人の影踏めば動ける朧かな 一直

俳句集『うたたねの』より 春の章
切りすぎて爪に見る血や日向ぼこ 一直昭和9年 喜多方

俳句集『うたたねの』より 春の章
青葉をも見えゐる野辺に火をかけし 一直昭和9年 喜多方

俳句集『うたたねの』より 春の章
植えられて苗そよ風に手を振りぬ 一直昭和45年 喜多方

俳句集『うたたねの』より 春の章
妻の掌に早春の草温むなり 一直

俳句集『うたたねの』より 春の章
春宵の酒を残してねむたかり 一直

俳句集『うたたねの』より 春の章
花びらを小川に乗せてゆける音 一直昭和8年 喜多方