研修医の４割、「過労死ライン」を超す時間外労働（朝日）
http://www.asahi.com/health/news/TKY200705140035.html
病院で働く研修医や非常勤医の時間外労働は月平均７３時間にのぼり、「過労死ライン」とされる月８０時間を超す医師も４割以上いる――。病院勤務医の労働実態について、日本医療労働組合連合会が調査結果をまとめた。
医者をめぐる長時間労働の問題は、ずいぶん昔から議論されてきた問題だ。基本的に労基法は、民間や公立病院の医者にも適用される。もちろん、36協定の締結云々で、残業の実施はあるが、基本的に給料が高い医者とはいえ違法な労働は許されない。もちろん、それは多くの人が問題なく医療サービスをうけることを法的にも環境づくりをしていく必要があるからである。このニュースも、収入の高い医者達が、酷使させられているという以上に、自己負担率が増加し、医療サービスの格差が叫ばれている、医療にかかわる大きな問題の一つで、私たちの生活ともおおきく関連がある。ちなみに、医労連とは、医療関係者で作る産別労組のこと。
年長フリーターの就職を後押し・厚労省、ハローワーク活用（日経）
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070514AT1G1103S13052007.html
20代後半から30代の「年長フリーター」の就職を支援するため、厚生労働省は「ジョブクラブ」を都市部のハローワークなどに設ける。少人数のグループで、職場体験をしたり、面接での自己ＰＲなどを学ぶ。バブル崩壊後の就職氷河期で正社員になれなかった人も多く、同省はこの世代のフリーターを採用する企業への支援を今年度スタート。双方を支援することで同世代の就職を後押しする。
景気回復で雇用環境は改善しているが、正社員を希望する年長フリーターの就職は依然厳しい。同省の2004年の調査によると、フリーターを正社員として採用する場合の年齢の上限について、約半数の企業が29歳以下と回答した。(07:01)
5月15日
＜就職率＞今春の大卒は９６．３％で９６年度以降最高（毎日新聞）
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070515-00000181-mai-soci
（コメント）
厚生労働省と文部科学省は１５日、今春の大学卒業者の就職率は９６．３％（前年比１．０ポイント上昇）で、両省が共同で調査を始めた９６年度以降、最も高くなったと発表した。高校生の就職内定率も厚労省調べで９６．７％（同０．９ポイント上昇）となり前年を上回った。両省は「団塊の世代の大量退職などで企業側の採用意欲は引き続き高く、学生・生徒側も就職希望が高まっている」とみている。一方、高校生の就職では東北、九州などの求人数は低く、若年労働者の首都圏集中が顕著になった。
都市圏での求人率は高いが、東北・沖縄を中心に地方では、以前厳しい状況が続いている。派遣会社が、そうした地域間格差をうまくつかって、誇大広告で地方の若者を連れてきて違法な労働を強制することが今日本社会でも問題になりつつある。たしかに、数字上では就職率はあがっているかもしれないが、その数字に後ろに隠されいる日本の現状をしっかり見ないといけないだろう。
5月18日
国家公務員受験、上限45歳に・規制改革会議が提言へ（日経）
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070518AT3S1701Q17052007.html
5月19日
外国人実習生増える（朝日）
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000705190002
（コメント）
外国人研修・技能実習制度を利用して、県内で受け入れている昨年度の外国人技能実習生の数が前年度に比べ４６％増えていたことがわかった。受け入れ事業所数も２割以上増えている。関係者は、製造業での人手不足が一因となっているとみている。県内の労働関連法令の違反確認数も急増しており、石川労働局は１８日、関係者を対象とした研修会を開いた。
日本の労働現場では、今派遣を含め非正規だけでは補いきれないくらい労働者の需要が高まっている。そこで今焦点が当てられているのが外国人労働者だ。コストも安いし、政府や財界はこれまであった外国人労働者の雇用を規制してきた法律を緩和してでも、大量の外国人労働者を欲している。ただ、外国人労働者をめぐる労働関係のニュースを見るたびに、働く労働者のことなど一切かまいなしにことが進みそうな現状を疑問に思ってしまう。
