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NPO法人POSSE(ポッセ) blog

「若者のキャリアを守ろう!」シンポジウム開催報告

7月31日、シンポジウム「若者のキャリアを守ろう!-1年で辞めないために」を開催しました。

講師には、笹山尚人弁護士、そして、明治大学法科大学院で労働法を担当されている野川忍教授のお二人をお招きしました。
会場の渋谷・FORUM8には、大学生や学校教員をはじめ70名近くの参加者が集まりました。

まず、NPO法人POSSE代表・今野晴貴が、今年度のNPO法人POSSE(ポッセ)アンケート調査の概要報告および中間報告を行いました。
6月から開始した今年度のハローワーク前でのアンケート調査では、7月までに60件の有効票が集まっており、その結果から示唆される分析結果について報告がなされました。

第一回中間報告の詳細はこちらから(PDFファイル)

次に、笹山尚人弁護士からは、若者の離職トラブルについて、実際にどのような相談が寄せられているかについて報告していただきました。

笹山弁護士によれば、昨年から今年にかけて、事務労働者の派遣切りについての相談が増えているそうです。3年の派遣期間の制限を逃れるために専門26業務を偽装していた企業が、派遣労働が社会問題となるなかで告発を免れるためにこうした派遣労働者を切るようになっているとお話されていました。

また、笹山さんは、最近はろくな解雇理由も会社内で検討されないまま、簡単に解雇を行う企業が増えているともおっしゃっており、「辞める」ことや「辞めさせる」ことについての意識が変わってきているという点にも触れられていました。

そして、野川先生からは、若者が就職し働く際に知っておくべき労働法の考え方についてご講演いただきました。
野川先生は、①労働者と会社の関係は契約関係であり、したがって合意でしか労働者は会社に拘束されないという点、②どのような企業であっても、市民社会で通用するルールはそのまま貫徹しなければならないという点、③労働者は労働組合という極めて強い武器を憲法と法律の力で与えられているという点、の3つの点を強調されていました。


今回のシンポジウムの内容については、できる限り雑誌『POSSE』や、WEBページ上で、より詳細な報告を行っていきたいと考えています。

また、アンケート調査については、現在も継続して調査を進めており、2010年10月までに200票規模の調査データを集め、再度中間報告シンポジウムを開催する予定です。

今後の報告をご期待ください。



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NPO法人POSSE(ポッセ)は、社会人や学生のボランティアが集まり、年間400件以上の労働相談を受け、解決のアドバイスをしているNPO法人です。また、そうした相談 から見えてきた問題について、例年500人・3000人規模の調査を実施しています。こうした活動を通じて、若者自身が社会のあり方にコミットすることを 目指します。

なお、NPO法人POSSE(ポッセ)では、調査活動や労働相談、セミナーの企画・運営など、キャンペーンを共に推進していくボランティアスタッフを募集しています。自分の興 味に合わせて能力を発揮できます。また、東日本大震災における被災地支援・復興支援ボランティアも募集致します。今回の震災復興に関心を持ち、取り組んで くださる方のご応募をお待ちしています。少しでも興味のある方は、下記の連絡先までご一報下さい。
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NPO法人POSSE(ポッセ)
代表:今野 晴貴(こんの はるき)
事務局長:川村 遼平(かわむら りょうへい)
所在地:東京都世田谷区北沢4-17-15ローゼンハイム下北沢201号
TEL:03-6699-9359
FAX:03-6699-9374
E-mail:info@npoposse.jp
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